3日前に買った人形焼を食べようかな。
見た目は大丈夫。。。
そして香りは。。。
よしやめとこう。
見た目はOKでも匂いを嗅いでなんかやばそうだから食べないことってありますよね。
見た目ではわからない危険を察知して食べなかったわけです。
これで副鼻腔炎にでもなっていて嗅覚、味覚が鈍感になってたら
腐っているのも気づかず数時間後に腹痛でピーピーなんてことになっていたかもしれません。
こんにちはもりぞうです。
ということで本日は嗅覚についてです。
嗅覚の研究
嗅覚の研究については2004年コロンビア大学のリンダ・バック氏とリチャード・アクセル氏がノーベル賞を受賞しました。
今まで嗅覚は主体的な感覚で実験的な分析が不可能と思われていたのですが、
分子生物学的な解明のきっかけをこの両氏が与えてくれました。
それは1991年ラットでにおい受容体をコードしていると思われる遺伝子の集まりを見つけ発表したところからはじまります。
そこから研究は進みそこから7年後にやっと、
においは受容体を介して認識しているということの裏づけがされました。
アクセルとバックによればあるにおい物質に反応する特異的な嗅覚受容体細胞が存在するというものです。
嗅覚受容体細胞がそれぞれ特定のにおい物質を受け取ります。
次に嗅覚受容体細胞からまた特定の嗅糸球体というところに情報が集まります。
その嗅糸球体に突起を伸ばしている僧帽細胞が受け取ったにおい信号を専用の軸索で脳に送ってにおいとして認識しています。
その嗅糸球体の数は左右合わせて10,000個、
人間が嗅ぎ分けられることのできるにおいの種類は10,000種類。みごとに数が合っています。
つまり特定のにおいに分子に反応する受容器は決まっているということです。
鼻が良い動物は誰だ!!
これで大まかなメカニズムがわかったところで気分転換。
動物の中で鼻が良いのは誰でしょうか?
人間と比較するときよく引き合いに出されるのはイヌですが
確かに嗅覚細胞の数は人間の約2倍多くもっています。
しかし
意外や意外イヌよりも1.5倍も良い動物がラットなんです。
そして栄えある第1位はゾウなんですね。
人間の5倍、イヌの2倍鼻が利くんですね。
実際の研究でもゾウの鼻が良いことは示唆されています。
アジアゾウを用いた行動実験によれば、
アジアゾウは、ヒトを含む霊長類が識別できないような微妙なにおいの違いを嗅ぎ分けることができます。
また、野生のアフリカゾウは、マサイとカンバというケニアに住む2つの民族集団をにおいで区別できるという報告もあります。
マサイは槍を用いてアフリカゾウの狩りを行う風習があるのに対し、カンバは農耕民族なので、アフリカゾウはマサイを避けようとするのです。
ゾウの鼻はだてに長いのではなく、その能力も非常に優れているといえます。
人間の嗅覚
人間はそこまでなくともニンニクの臭いには敏感ではないでしょうか。
ニンニクのにおい物質はメチルメルカプタンというものです。
この物質が1リットルの空気中に0.000004mgあるだけで臭いとして感じるのです。
また嗅覚は情動とも密接に関係しているので本人にとって心地よい香りであればとても副交感神経が刺激されリラックスした時間が過ごせますが、
嫌な臭いだと速やかに交感神経に伝わり硬い表情に全身強張ります。
交感神経の作用は「闘争」か「逃走」にスイッチが入ります。
デートの前にニンニクは要注意かも。
また風邪で鼻づまり状態になると食事の時の味覚も落ちます。
嗅覚と味覚は密接にリンクした感覚であることも経験的に知っていると思います。
そんな時は、食事もおいしくないし気持ちもブルーになっちゃいますよね。
他にもにおいから意外なことまでわかっちゃうという研究結果もあります。
意外なことも嗅覚からわかっちゃうんですね。
また脳の内部で匂いを感じ取る領域である「嗅球」が男女でどう異なるかを検証した結果
男性よりも女性の方が4割も細胞数が多いということがわかりました。
嗅覚は女性の方が断然優れているといえます。
女性の勘の鋭さも実は嗅覚から来ているのかもしれません。
視覚や聴覚は何かと重要視されていますが嗅覚も大事な感覚ではないでしょうか。
今日も骨格屋のブログを最後まで読んで頂きありがとうございました。
もりぞうでした(・◇・)ゞ
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