あなたが見ているものは思い込みが創る幻想かも。視覚の盲点

こんにちは
骨格屋のブレイクタイム担当のもりぞうです

先日、最近おみえにならない患者さんから手紙を一通いただきました。内容は妊娠されて今年の11月に出産予定だということでした

ご丁寧にお葉書いただきありがとうございます
手紙を頂きとても嬉しかったです

お子さんと無事に出会えるように心からお祈り申し上げます

最近はPCや携帯でのやり取りが多いですが直筆ってやっぱり良いものですね

なんだか温かな気持ちになりました

さて、話題は急に変わりますが本日は脳についてです
ちょっとわかりずらい内容かもしれませんが読んで頂ければ幸いです

脳を樹に例えると葉っぱから枝にかけてが大脳皮質と呼ばれる脳と言ってあのごにょごにょしている一番イメージされやすい部分です。進化の過程でいうと割と新しく合理的思考や言語に関わる機能を司っています。

樹の幹にあたる部分はそのままですが脳幹(のうかん)と言います。脳幹は生きる為に呼吸や心臓、脈拍の働きに関与したり本能と関わりがあります。この部分はかなり昔からあった部分で人間以外にも動物にも存在します

しかし、思考に関与する脳の外側の部分である大脳皮質は割合若いですが、脳幹や本能を司る旧皮質の領域と比べると思い込んだら頑固ものです

ですから知覚系と合理的な思考をする皮質はいつも足並みがそろって情報交換がよどみなく行われているわけではありません

物理学の知識がある皮質なら地球から月までの距離は39万kmだと知っているはずなのに、肉眼では数百m位しか離れているようには見えません

でも理屈的な部分では正しいのは知性的な皮質なのです

視覚的な脳にはその合理的な情報が行かないので『手を伸ばせば月に手が届くんじゃないか。』とまで感じてしまいます

情報を使って仮定をして立証するプロセスが知覚と定義してみると

明らかにそこには過去の経験からくる学習が関わっているので。視覚から得られる以外の知識が、その対象物の見え方にかなり影響を与えています

人間の顏もしかりで友人や恋人の顏は他人と全くちがってみえたり、笑顔もただ歯をむき出しにしているという認識ではなく、こちらもつい笑ってしまうような笑いを誘うようなものに感じるのではないでしょうか

普段仕事でX線写真や顕微鏡で診断を下す医師は画像でみてもよくわからないものをみて診断します。猟師さんが遠くに飛んでいる鳥のシルエットで種類を見分けて狩りをしています

素人には同じものを見たってちんぷんかんぷんです

そして医師も猟師も知覚学習が今までに積み重ねられたに違いありません

ちなみに長期の学習によって、感覚情報により鋭敏に反応できるようになる学習過程を「知覚学習」と呼びます

実際は知覚することにどこまで学習が必要なのかは未だにはっきりしていません

視覚系が感覚から直接得られる証拠だけでなく、視覚以外の情報まで使うようになった理由をプリストル大学神経心理学教授のリチャード・L・グレゴリー氏はこう言っています

仮説を作り、検証していけば、何を感じるかということだけではなく、何が起こりそうかということにも対応できる為に、視覚系の情報だけでなく学習を行うことが必要なのではないか。とのことです

そうすれば暗闇の中の情報量が少なくても、脳が視覚では補えない部分の隙間を埋めて画像を作ります。そうすれば暗闇でも身動きがとれます

最近のアクション映画であるように実際には無いものを3D画像を駆使して合成するようなものです

そうすると見るということは過去の学習ので勝手に映像を作り上げてしまうということにもなってしまうのです。

とすると私たちは自分の思い込みで脳が作りだした画像を見てあたかも現実と思い込んでるのかもしれません

今見ている人やもの、景色などが他の人が見ている世界と全然違うってことも

ありのままにみるのではなく思うがままにみているかもしれないのです

実は隣にいる友達は誰かがみたら全く違う存在だったりして

信じるか信じないかはあなた次第です

今夜も骨格屋のブログを読んで頂きありがとうございました
もりぞうでした(・◇・)ゞ
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