呼吸のしかたで自律神経の働きををコントロールする方法

やっと朝晩は少し過ごしやすくなってきたかなと思う今日この頃
皆様いかがお過ごしでしょうか?

こんにちは骨格屋の井口です。

とはいっても日中はまだまだ真夏日が続くようですが…

夏ばての体に朝晩の涼しさはほっとしますが
気温差が大きくなり
逆に自律神経のバランスを崩してしまうことも多いこの季節

誰でもお手軽に自律神経をコントロールできる方法が呼吸です。

それではどうやって呼吸で自律神経をコントロールすればいいのか?
の前にちょっと自律神経について…

自律神経はその名の通り自律して働く神経

つまりいちいちああしよう、こうしようなどと考えなくても
勝手に働いてくれている神経です。

たとえば汗をかいたり
呼吸をしたり
食べたものを消化してくれるのも
自律神経のおかげです。

この自律神経は2種類あって
交感神経と副交感神経という2つの神経が
シーソーのようにバランスをとっています

その働きはよくアクセルとブレーキにたとえられるのですが
それぞれ全く逆の働きをすることでバランスをとっています。

1日のなかでは通常、12時間交代で
この交感神経と副交感神経の力関係が入れ替わる
といわれていますがいろんな状況で常にこの2つが
バランスをとりながら働いています。

では交感神経と副交感神経の働きを
もう少し詳しくみてみましょう。

まず交感神経!

この神経は闘争か逃走か?
というような緊迫した状況などで
優位になります。

こういう状況になると交感神経が強く働き
体が活動しやすいように
緊急体制をとってくれます。

つまり血圧や心拍数が上がり
筋肉へ行く血液の量を増やします。
逆に緊急体制には必要のない
消化器官や皮膚への血液の量は減らします。
さらに肝臓や内臓脂肪などから
必要なエネルギーまで作り出してくれるんですね。

次に副交感神経!

この神経は交感神経とは逆に
安静にしてリラックスしているときに
強く働きます。

血圧や心拍数を下げ
皮膚や胃腸に行く血液の量を増やします。
さらに唾液が出るのを刺激して
腸の動きも活発にしてくれます。

たとえば子供の手があったかくなると
眠たくなったサインといわれますが
これは交感神経が優位な状態から
副交感神経が優位な状態に変わることで
休む体制になった状態!
皮膚への血流が増えて手があったかくなるんですね!

なんとこの交感神経と副交感神経のバランスを
呼吸によって意識的にコントロールできるんです

まず一番お手軽にコントロールできるのは
呼吸のスピード

ゆっくり呼吸をすることで副交感神経が
浅く速い呼吸をすることで交感神経が活発になります。

さらに当たり前ですが
呼吸には息を吸う吸気と
息を吐く呼気がありますね

この息をすう時には交感神経が
息を吐く時には副交感神経が優位になります。

という事で
ゆっくりしたリズムで短くすって長~くはく(3秒すって15秒はく)
ことで副交感神経が優位になり
リラックスした状態を作りやすくなります。

逆に短くすって短くはく(1秒間に吸って吐く)
という早いリズムを繰り返すことで
交感神経が優位になります。

例えば血圧を計っているときに
この呼吸を意識してみると
ピッ ピッ ピッ ピッ
という脈拍を計っている音のスピードが変わり
変化が実感できます。

息を吸っているときは脈拍が早く
はいている時やとめている時は
脈拍は遅くなります
しかも血圧までけっこう変わってきます。

ご自宅に血圧計をお持ちの方や
ジムや病院など気軽に血圧の測定が出来る方は
一度実験してみてください

と言う事で
これからバリバリ働くぞ
というときには
短くすって短くはく(1秒間に吸って吐く)
事で交感神経を活発に!

緊張をほぐしたい
リラックスしてゆっくり休みたい
というときには
ゆっくりしたリズムで短くすって長~くはく(3秒すって15秒はく)
事で副交感神経を活発に!

ぜひ実践して自律神経をコントロールしてみてください。

今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
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