こんにちは
いざっ!というときの応急手当のその2を紹介したいと思います
今回は刺し傷と肉離れです
◆刺し傷
針や釘、ガラスなどが刺さった場合は、落ち着いて刺さったものを完全に引きぬくことが大事です。
少しでも残っていると、痛みが続いたり、そこから化膿して悪化する可能性がありますので、刺さったものを体に残さないことが重要です
体内に破片が残っているかどうかは分かりにくいものなので、釘や針は抜き取ったものと同じ種類のもので比べたり、医師に確認してもらう必要があります。
昔から、裁縫をする時は、始める前に針山に針が何本あるか確認して、針のしまい忘れがないようにといわれたものです。
針や釘の管理を十分にすることで、このような事故は避けられます
●針や釘
1、刺した方向にまっすぐ抜く。
針や釘の方向を見て、毛抜きなどで、まっすぐ一気に抜く。完全に抜けたか確認することが大事。同じ長さのもので比べてみる。
2、血を絞り出す。
3、消毒してガーゼを当てる。
傷の奥の方が化膿しやすい。消毒してガーゼを当てる。
4、包帯をして病院へ。
ガーゼを当てた所に、必要なら包帯をする。その状態で病院へ。
●ガラス
1、ピンセットなどで出来るだけ取る。
痛い所がないか確認しながら、破片を出来るだけ取るようにする。
2、止血して病院へ。
全部取れなければ、破片が残ったまま止血して病院へ連れていく。
●とげ
1、傷を消毒。
2、殺菌した針や毛抜きで抜く。
炎で針や毛抜きの先を殺菌する。
3、抜いた後は、もう一度消毒。
抜いた後、さらに消毒して、雑菌が入らないようにする。
※とげが抜きにくいときは?
とげが刺さった部分の周囲を指で押すと、とげが浮き上がり、抜き易い。
五円玉の真ん中の穴で周囲を押しても抜き易くなります。
●釣り針
1、カエシを切る。
釣り針など「カエシ」があるものは、一度貫通させて「カエシ」を切ってから抜く。
※注意※
刺し傷は傷口が小さいため安易に考えがちですが、傷の奥で化膿して重傷になることがありますから、決して甘くみず、かならず医師の診察を受けましょう。破傷風菌は刺し傷の時に多く感染します。釘などは、レントゲン撮影をすることもあります。異物が体内に残っていないかどうかを確認し、化膿防止や必要な処置をしてもらいましょう。
◆肉離れ
肉離れは、日頃使っていない筋肉に、急に強い力がかかって、筋肉が伸びたり、断裂を起こしたりすることをいいます。急に運動したり、良く運動している人でも、急に方向転換するなど無理な動きをしたときに起こります。裂けるような痛みや衝撃を受け、動けなくなります。スポーツをする時は、準備運動をして筋肉を慣らしてから行うことが大事です。
安静にして休む。
安静にして痛む部分を氷のうなどで冷やす。温シップや入浴・入浴時のマッサージはある程度回復してきてから(医師の指示に従いましょう。)。
サポーター等で保護をして病院へ。
サポーターや包帯を巻いて、患部を固定し病院へ。本人を無理に歩かせないようにする。
肉離れと聞くと早く治りそうな名前ですが、実は筋肉の部分断裂や完全断裂のことなので、治癒には時間がかかることが多いです。痛みが無くなった後も筋肉に瘢痕(傷が治った後)ができるので、筋肉とそれを包んでいる筋膜との癒着のせいで、突っ張り感などを感じる方も多いです。
通常は筋膜のリリースなどで、癒着を軽減すると楽になることもありますので、ご相談ください
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献「家族を守る健康管理&応急手当ハンドブック」
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