発達障害5 ADHD(注意欠陥多動性障害)と神経伝達物質

こんにちは、山田です(●^o^●)

今回はADHDの原因の続きになります。

ADHDに関わる神経伝達物質

ADHDの行動特性には脳内の神経伝達物質も関わっていると考えられています。
神経伝達物質とは神経活動を起こす際に脳内の神経細胞間送られる電気的信号を伝える役割を担っています。

神経伝達物質は大きく分類すると以下の3つになります。
アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)。
ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)。
モノアミン類(ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミン、セロトニン)、アセチルコリン。

このなかで、ADHDに係わりの深い物質は、ドーパミンとノルアドレナリンになります。
今回は特にドーパミンに注目したいと思います。

ADHDに関わりの深い「ドーパミン」

ドーパミンは主に運動調節や認知機能、感情、意欲、学習、目的をもって行う行動を促したり、ワーキングメモリーを働かせたりする神経活動に重要な役割を果たしているといわれています。
これらの神経伝達物質が、必要時に神経伝達を行うことができないと、学習や課題がはかどらなくなったり、注意力が低下したり、ワーキングメモリーが十分に機能しなくなったりするのです。
ADHDでは、ドーパミンの働きが低下していると考えられています。

ADHDでは、神経細胞から放出されたドーパミンが、ドーパミン受容体というところに結びつく前にドーパミントランスポーター(一度放出されたドーパミンを再利用するための再取り込み口)に過剰に再吸収されてしまうために、神経伝達が滞ってしまうのです。(受容体の働きが低下している場合もあると考えられます)

そこで、ADHDの治療では、ドーパミントランスポーターの活動亢進を抑える薬が用いられています。
その薬は、トランスポーターの働きを抑制することで、ドーパミン受容体が受け取るドーパミンの数を増やし、神経伝達を活発にさせる作用があります。

薬効が続いている間は、多動性や衝動性などの症状を抑えることができるようです。しかし、薬効が切れたとたんにもとの行動特性が現れてしまいます。
薬で根治できるわけではないようですが、ADHDの行動特性を一時的に軽快させることが可能なようです。

効果は劇的なようで、服薬したADHD患者の約8割が、集中力が向上し落ち着いて行動できるようになることが報告されています。また、多動性や衝動性ほど顕著ではないものの、不注意の改善にも一定の効果あるといわれています。

今回脳の神経伝達物質の話から薬の話になってしまいましたが、薬のことは専門外なので、詳しくお知りになりたい場合は専門の医師か薬剤師にご相談ください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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サプリメントの基礎知識/薬との違いやサプリメントの意味

みなさん、こんにちは山田です

ご来院されている方からの質問で、「サプリメントは摂ったほうがいいの?」というのがありましたので、その時のお話をまとめてみました

といことで、今回はサプリメントの基礎知識です

サプリメントという言葉の意味は

みなさんは、このサプリメントという言葉の由来を知っていますか?
サプリメントとは、いわゆる「栄養補助食品」とか「健康補助食品」といわれる物を指していますが、元はアメリカの「Dietary Supplement(ダイエタリーサプリメント)」を略したものといわれています。

アメリカでいうサプリメントは1994年のDSHEA法という法律で定められており、「ハーブ類、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を1種類以上含む栄養補給のための製品」となっています。また形も、通常の食べ物の形以外とされており、錠剤、カプセル、粉末、液状などの形が多くなっています。
しかし、日本ではこの定義はあいまいで、例えば、ヨーグルトやお茶、ジュースなども健康に役立つ食品として、メーカー側も消費者側も「サプリメント」と捉えていることが多く感じられます。
ただ、一つだけ確かなのは、サプリメントは医薬品ではなく、「食品」であるということです。

薬とサプリメントの違い

例えば、生きていくために、薬が足りなくても病気にはなりませんが、栄養が足りなければ病気になります(例:ビタミンB1不足による脚気など)。サプリメントは基本的には栄養素ですから、もともと身体に存在している構成成分です。対して薬は体にとっては異物なのです。
このことを考えると、薬は病気が発症してから「治療」のために用いられ、サプリメントは、健康の維持・増進の役目が大きいということがわかってきます。
(ただし、中には治療において栄養の補完が必要であれば、栄養素を薬として処方されるものもありますし、逆にサプリメントでも成分や効果などが薬と同じ性質のものもあります。)

食べ物の3つの機能

食べ物には、3つの機能があります。
・一次機能:栄養・エネルギー源(たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど。)
・二次機能:おいしさ(味覚、香り、風味など。)
・三次機能:体調調節(薬理的効果)(抗酸化作用や免疫力アップなど。)

特保(トクホ)って何

特保(トクホ)、正しくは「特定保健用食品」といい、厚生労働省が、健康表示を付けることを許可した食品です。
例えば、「血糖値が気になる人に」や「高血圧が気になる人へ」といったような、通常の健康食品やサプリメントには厳しく規制されている「健康への有用性」を表示することができるのです。
許可されるには、医薬品開発さながらの厳しい審査や有効性が科学的に証明されなければいけません。
ただ、ここで勘違いをしやすいのは、トクホ制度は製品ごとの「個別許可型」ですが、「食品そのもの」に対する許可ではなく、「食品の表示」に関する許可制度ということです。

サプリメントは摂った方がいいの

その昔、ビタミンやミネラルというと、欠乏症を起こさない程度に必要なもので、欠乏症をおこした時に、薬として補給するものという位置づけでした。
ところが、現代のような飽食の時代になると、欠乏の危機はさっぱり消えうせ、ビタミンやミネラルの必要性はなくなったかに思われがちですが、現代人の食生活は、「カロリー過剰の微量栄養素不足」といわれています。
ビタミンやミネラルは微量でも、とても大切な役割を担っており、糖質・脂質・たんぱく質の3大栄養素が体内でエネルギーや新しい細胞に代謝される際に補酵素として働きます。ですから、摂ったカロリーに見合ったビタミン・ミネラルが無ければ、代謝が上手くいかず、余ったカロリーは脂肪となって体内に蓄積されていき、肥満や生活習慣病の原因となるわけです。
ですから今、この飽食の時代に大切なのは、栄養バランスの調整なのです。

ご自身の食生活を振り返ってみた時に、食事の偏りを感じ、ビタミンやミネラルの不足を感じたら、まずは「食事の補完」としてマルチビタミン(単一ではなく、複数のビタミン類が入っているもの)、マルチミネラル(単一ではなく、複数のミネラルが入っているもの)のベース(基礎)サプリメントを利用してみてはいかがでしょうか

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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