炭水化物と脳内の報酬系神経回路(依存症)との関係は?

こんにちは、山田です(⌒∇⌒)

先日、夏までに痩せたいんだけど、どうしてもごはんが好きで量を減らせないという方がいました。
それで色々と調べていくと普段良く食べるものをピックアップしてもらったところ、白米と小麦、チーズへの拒絶反応がみられました。

ごはん依存症?

ただ白米だけは小麦とチーズの反応と違って見えたので、調べていくと「欲求」にたどりつきました。
「欲求」は脳内の「報酬系」という神経回路が重要な役割を担っています。

実はこの方、何を食べても白いご飯を食べるまでは満足感を得られないという「白いご飯依存」という状態におちいっていたのです。

これを裏付けるような研究が、米国で行われており、その研究で、グリセミック指数が高い食品(精製された炭水化物など=高グリセミック食品)は、脳の報酬・欲求に関与する領域を刺激していることがわかり、過度の食欲の原因となっているということがわかりました。

依存症のメカニズム

脳の報酬系は腹側被蓋野から側坐核へと投射するドーパミン神経系を中心に「快」情報によって神経伝達が強化される回路です。
そして、さらに習慣的に継続すると、グルタミン酸神経系、セロトニン神経系などの神経回路が強化され、前頭連合野、扁桃核、海馬などによりいっそう回路が強化されてしまいます。こうなると抜け出すのが大変です。

これが薬物依存やギャンブル依存、アルコール依存などの症状のメカニズムです。

断食や食べ物(これはOK、あれはダメなど)を制限するダイエット法などでイライラしてしょうがないという離脱症状的なものがみられるのは、ここから来ているのだと思います。

研究者は次のように述べています

「脳のこの領域は報酬・欲求だけでなく、薬物の使用や依存症にも関与しています。 そのため、食品の中に薬物のような依存性を引き起こすものも存在する可能性があるのではないかという疑問が生じました」
~~~~最新健康ニュースより~~~~

カイロプラクティックでのアプローチ

カイロプラクティックでは脊柱を介して神経系の働きを改善することで、「脳報酬系」を正常に働くようにしていき問題の解決に導いていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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無用の長物 虫垂。実は腸内細菌叢の制御や免疫との関連性も

こんにちは。森です。

無用の長物ということばがあります。

長物とはただ長すぎてあっても役に立つどころかかえって邪魔になるもの。。

医学においてもそんな扱いをうけてきた代表格が虫垂です。

俗にいう盲腸(虫垂炎)になるところです。

以前は激しい腹痛の所見があればわりかしすぐに手術でとってしまうことが多かったようです。

患者さんの中にも既往歴に虫垂炎手術があるかたも少なくありません。

しかし、最近ではこの虫垂には大切な役目があることがわかってきました。

大阪大学 大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センターの竹田 潔 教授らのグループは、私たちの体で不必要な組織と考えられていた虫垂に存在するリンパ組織が、粘膜免疫で重要な役割を果たすIgAの産生に重要な場であることが分かりました。

IgAとは免疫グロブリンの一種で名前の通り免疫反応に大きな役割があり血液中や組織液中に含まれています。

その中でもIgAは人の腸管、気道などの粘膜や初乳に多くあって、局所で細菌やウイルス感染の予防に役立っています。

また竹田教授によるとIgAが腸内細菌叢の制御にも関与していることを突き止めました。

その研究の際に比較されたのが腸管関連のリンパ組織のパイエル板という小腸にも存在する集合リンパ組織です。

その結果、虫垂でつくられたIgAは小腸と大腸へ移動しましたがパイエル板からのIgAは小腸に行くものの大腸にはあまり移動しないことが分かりました。

そのため虫垂をやたらめったらとってしまうと大腸の腸内細菌のバランスに悪影響を起こすのではないかということがわかったのです。

腸内細菌のバランスなんか関係ないじゃんと思う方もおられるかもしりませんが、イギリスの科学雑誌のネイチャーにも腸内細菌のバランスが肥満と関係があるという論文や

米アリゾナ州立大学バイオデザイン研究所のRosa Krajmalnik-Brown氏は小児の自閉症と腸内細菌について論文を書いています。
理由は自閉症と診断された小児が成人期まで続く胃腸障害があることが多く胃腸障害が良化することにより自閉症の状態も変わることによるものです。

エール大学医学部の論文では潰瘍性大腸炎やクローン病に腸内細菌が関与しているということを示唆しています。

これらの論文での裏付けされ確証まではされていませんが腸内細菌がさまざまな影響を与えるということが考えられます。

その腸内細菌叢に大きな影響をあたえているものの1つが虫垂です。

人間の身体の中でいらないものはあるのでしょうか。

脾臓はなくても大丈夫。
扁桃腺も高熱がでるからいらないから念のためとっておきましょう。
もうお子さん産む予定ないなら筋腫があるから子宮はとりましょう。

本当にいいのか。

無用の長物は本当に役に立たないのでしょうか。

断捨離流行ってますもんね。

今のところ内臓捨てるのはときめかないから私はやめときます。
そしてびびってます。

今日も最後まで骨格屋のブログを読んで頂きありがとうございました。
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ヘルスリテラシーと死亡率が関係!情報を見極める4つの注意

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日はヘルスリテラシーについて
アメリカ心臓協会誌
(Journal of the American Heart Association)に掲載された
心不全患者の予後とヘルスリテラシーに関する論文
を紹介します。

最近はいろんな所で横文字の言葉が
増えてきているように感じますが
「リテラシー」という言葉
もともとは「読み書きできること」
という意味だそうですが
「その分野のことがらを理解、判断して
活用できる能力」という意味で使われる様です。

例えば、
情報を「得る」「理解する」「評価する」「意思決定する」
という力を総合して情報リテラシーと呼ばれます。

という事でヘルスリテラシーはというと

健康についての情報を得て、理解し、
評価し、活用する為に意思決定する力の事で、

このヘルスリテラシーが高いと
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる
という事になります。

今回の論文では

2010年11月から2013年6月の間に
急性期の心疾患で入院した患者のうち
その後、自宅に退院した
1,379人(平均年齢:63.1歳、女性566人(41.0%))を
2013年12月まで追跡しています。

この方たちの入院時にアンケートを行い
医療関連書類を1人で記入する自信
医療情報の読解能力
などについて回答してもらっています。

その結果3~15点の尺度で9点以下の方を
ヘルスリテラシーが低いグループとしました。

内訳は1379人の内324人(23.5%)が
ヘルスリテラシーが低いとされました。

その結果は
ヘルスリテラシーが低いグループでは
高いグループと比べて
34%も死亡リスクが高い
という結果になったんです。

そもそもヘルスリテラシーは
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる能力

という事ですので
この結果も当然といえば当然なんですが・・・

じゃあそのヘルスリテラシーを高めるには
どうしたらいいかというと

今の情報過多の時代、
その情報を見極める事がまず重要です。

そのためには情報を判断する時に

① 情報源はどこか?
情報源がきちんと記載されており、
信頼できる団体であることが大切です。

② いつの情報か?
以前とは180度変わっている事もあります。
情報の鮮度はチェックしましょう。

③ 情報にかたよりは無いか?
ごく一部の事を過大に表現していたり
極端な事を言っていないか
常に他の情報と比較しましょう。

④ 商業目的の情報では無いか?
情報源にも関係しますが
誰がどんな目的で出された情報かを
しっかり確認しましょう。

そして何より信頼できる相談相手がいることも大切です。
(参照:ヘルスリテラシー 健康を決める力

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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長時間デスクワークでの腰痛 その原因は内臓だった!?

みなさんこんにちは、山田です(⌒-⌒)

「ずっと座っていると腰の奥のほうでじわっと痛みを感じるんです。」というデスクワーク中心のある患者さん。
以前より症状は緩和しているのですが、お仕事で座っていると上記のような痛みが出てきます。
身体をみると横隔膜の動きが硬く、胸郭の動きが制限されています。そして腎臓の下垂と腸間膜の制限と大腰筋が硬くなっています。

座位でのお仕事の時間が長く、呼吸が浅くなり内臓の働きも低下しているようです。
特に座位での腰痛は腎臓が関係しているようでした。

腰痛と内臓の関係

そこで下記のような研究記事を元に長時間の座位が腎臓に悪影響を及ぼし腰痛の原因になっているようですと伝えました。

運動習慣の有無や肥満であるか否かに関わらず、椅子に座る時間が1日3時間未満の女性は椅子に座る時間が1日8時間を超える女性と比べて、慢性腎臓病になるリスクが30%も低い

【長時間の座位が腎臓にリスクをおよぼす】~引用元  最新健康ニュース~

【腎臓が原因と思われる腰痛の特徴】

・明け方に痛む
痛みで目が覚めたり、起きようとして腰が痛いのに気がつく。
関節や椎間板が原因の腰痛はむしろ午前中は緩和され、活動をし始めて関節や椎間板に負荷が掛かってくると痛みが強くなる傾向がある。
明け方の腰痛はおそらく夜が明ける頃に腎臓の生理機能が活発になるせいだと考えられる。

・日中は痛くない
活動するにつれて痛みが治まる。排尿後に痛みが遠のくこともある。

・夕方6時頃からまた痛くなり始め、就寝中は痛くない。

原因として

発汗、空気の乾燥などによる水分不足。
暑い時期には短時間で小結石ができることもあるそうです。
一度に少量づつ、こまめに水分補給をしましょう。
~末梢神経マニピュレーションより抜粋~

施術ではどのようなアプローチをしたの?

施術としては胸郭、横隔膜、大腰筋、腸間膜、腎臓の下垂に対する施術をしました。
セルフケアとして水分補給と休憩時の足踏みやウォーキングをお伝えしました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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対人接触が心理に及ぼす影響-親子間のスキンシップの重要性

こんにちは。骨格屋のもりぞうです。

私たちは日頃基本的には患者さんに触れるということで施療をしていますが触れることによってどのような影響があるのかという研究の1つをご紹介します。

対人接触の実験はその性質上やりにくいことが多々あるのでデータはあまり多くはありません。

早稲田大学で学生の同性間で行った実験があります。

あらかじめ幼児期における両親との接触頻度の高低を調査しておいて、実験で接触する身体の部位は肩と腕の2カ所に接触するものです。

接触の仕方は、

「手をただ置く」
「軽くたたく」
「撫でる」

の3パターンとする。

そして接触した後に、気分評定票で接触にたいする心理的影響を回答してもらいました。

結果は身体部位に関しては肩の方が腕よりも、うれしさ、落ち着き、親しみ、励まし、の気分が強くなりました。

また興味深いのは不快感について男性は肩と腕では違いがなかったのですが、女性は肩が男性よりも不快感が少なかったが、腕は男性よりも著しく不快感を示しました。

触れ方に関してはただ手を置く触れ方は他の触れ方より緊張を高めることになりました。

軽く叩く接触は励まされた感じがより高くなりました。

また、幼児期における両親との接触の程度が高い人は、接触に対して、親しみの感じと励ましの感じをより高く感じており、程度が低い人は緊張感をより高く感じていたそうです。

対人接触は被験者の了解のもとでなされたもので、どうしても制約があるのですがこのデータは貴重なものです。

肩も腕も比較的触りやすい身体部位であるのですが、それでも両者の間に差異がみられたことは接触に対しての心理的効果は精妙であるということがあるということが分かります。

触り方によって感じられるものが違うことも興味深い点です。

ここで行った触り方以外にも多様な触れ方があると思うのでそれによってもより多岐にわたる反応があり得ることは想像できると思います。

また幼児期における両親との接触の多寡が現在の接触感覚に影響していることもあります。

幼児期での両親との接触や友人との接触の多寡がもたらす影響については、孤独感に関する調査があります。

孤独感を構成する
「人間同士の理解・共感ができる(孤独感が低い)」

「人間の個別性に関する気づき(孤独感高い)」
(個人的には人間の個別性に関する気づきが世間一般の孤独感の理解とイコールなのかは疑問ですが。。)

に関して調べたところ、幼児期・児童期における父親と母親との身体接触の高低との関連がみられた。

すなわち母親との接触頻度が高いと共感できるという結果がみられ、
父親との身体接触が低いと個別性を意識するという結果になった。

友人との接触の多寡と共感には関連がみられませんでした。

このことは幼少期における親との接触が、成長してからの孤独感に影響することを示しています。

これらの結果からすると触れるという行為自体が心理的に及ぼす影響についてでしたが、

施療側からするとただ触れるということで及ぼす肉体的だけでなく心理的側面にも目を向けなければいけないということを考えさせられます。

これが異性だった場合はまた違うかもしれません。というか違うはずです。

触れられる学生が触れている学生をどう思っているかや逆の場合も違いがあると思います。

またその人にとって肩を軽く叩くことが励ましの認識があれば良いですが、

逆に軽く肩を叩かれることが軽蔑や侮辱という間隔がある方には全く逆の反応を引き出すことにもなりかねないということだと思います。

幼少期に痛めたところをさすってもらって「いたいのいたいの飛んでけー」で楽になった経験があるかたがあるかもしれませんが、

その両親の手よりも効果が出せる手は他にあるのでしょうか。

自分と他の人の境界線は触れるという行為で無くなることもあるでしょうし溝が深くなることもあるかもしれません。

核家族化し、SNS、インターネットの普及があり人と人のつながりが希薄になっているこの時代でより人が向き合って触れるということの影響はより大きく、深く慎重さが求められる時代なのかもしれません。

施療者としては触れるということの重要性や侵襲性をもっと深く意識しなくてはと思いました。

今日も最後まで骨格屋のブログを最後までご覧いただきありがとうございました。
もりぞうでした。
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