シリーズあなたはなぜ痩せないのか?第3回「自律神経による体重調節機能」

こんにちは、東口店の山田です

このシリーズ第1回の記事でモナリザ仮説というのを紹介しましたが、おさらいしてみましょう。
今回森谷敏夫氏(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)のレポートからモナリザ仮説のところを抜粋させていただきました。

モナリザ仮説のおさらい

私たちの体重は通常自律神経系によってコントロールされ、モナリザ仮説では、肥満の原因は自律神経系の活動の低下によるものであるといっています。
人間は1年に700~800kgの食物を摂るが、通常、体重はあまり変化しない。これは自律神経の働きによるものである。

レプチンとは?

レプチン (leptin) は脂肪組織によって作り出され、エネルギーの取り込みと消費の制御に重要な役割を果たすホルモンで、食欲と代謝の調節をしています。
太り気味、つまり脂肪細胞(白色脂肪細胞)が肥大すると、白色脂肪細胞は自らレプチンという物質をさかんに分泌し、視床下部にある満腹中枢に信号を送る。
するとこれまでより少ない食事量で満腹感が得られるようになる。

またレプチンによって肥満傾向を察知した満腹中枢では、同時に自律神経のひとつである交感神経を介して、アドレナリンやノルアドレナリンといったホルモンを分泌し、白色脂肪細胞や褐色脂肪細胞に働きかけて、脂肪の分解、燃焼を促進させる。

褐色脂肪細胞とは

肩甲骨周辺やわきの下に局在している細胞で、ふつうの脂肪細胞(白色脂肪細胞)のように、それ自身に脂肪を蓄積する働きはない。
褐色脂肪細胞はいわばラジエーターで、白色脂肪細胞から切り出された脂肪を取り込み、これを使って熱を産生する細胞なのである。
その熱産生能力は通常の基礎代謝の1 0 0倍ともいわれており、寒い環境でも体温が保てたり、食後に体温が上がる(これを「食事誘導性熱産生」という)のは褐色脂肪細胞の働きによる。

肥満気味になるとこの褐色脂肪細胞の熱産生能力が亢進し、いわばエネルギーのむだ使いをすることで、だぶついた脂肪を消費する。肥満は生体にとって都合が悪い。そのため自律神経は肥満の傾向が表れたら、それを早い段階で解消しようと、このような働きをするのである。

自律神経機能は加齢に伴い低下傾向を示す

若いころと食べる量は同じなのに太る、といういわゆる中年太りはこうして起こる。また加齢以外にも運動不足、冷暖房完備の室内、咀嚼の少ない食生活など、現代社会は自律神経を衰えさせる要因に満ちており、自律神経機能の低下による肥満は、世代を問わず懸念されている。

実際に自律神経活動を測定してみたところ、小児であっても肥満児と非肥満児では、明らかな差が認められる。
さらに日本人の3人に1人は、脂肪細胞にあるアドレナリン受容体に遺伝子異常があり、自律神経による体重調節が正常に機能しないということが最近になってわかってきた。

つまり現代の日本人には環境的にも遺伝的にも、自律神経による体重調節機能がうまく働かず、太りやすい条件が揃っているのである。

段々と自律神経系とダイエット(なぜ痩せないのか?)の関係が理解出来てきたと思います。
では、どのようにして自律神経系の働きを正常にしていけばよいのか?
それが一番気になるところではないでしょうか?
次回お楽しみに

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シリーズあなたはなぜ痩せないのか?第2回「自律神経ってなに?」

こんにちは、東口店の山田です

前回、がんばってダイエットをしていても痩せない理由の1つとして「自律神経の活動が鈍く、エネルギーの消費を促す交感神経がうまく働かなければ、いくら食事の制限をしてダイエットを頑張ったとしても良い結果は生まれませんよね」という記事を書きました。

さて第2回は、よくTVなどでも耳にする「自律神経」についてですが、結局のところ「自律神経」ってなんなのさという方も多いかと思います。

なので、これから「自律神経」について説明をしていこうと思います。がんばってなるべくわかり易く説明をしたいと思います

自律神経とは

まず自律神経系は交感神経系と副交感神経系よりなり、生体の恒常性(ホメオタシス)の維持に重要な役割を果たしています。

交感神経系:   胸髄および腰髄から発する。
副交感神経系: 脳幹と仙髄から発する。

自律神経系は意志とは関係なく働き、それぞれの臓器に対して交感と副交感の神経繊維が支配しています(二重支配という)。
これら2系統の神経系は多くの臓器に対して相反する作用(拮抗支配)を持っています。

おっといきなり難しくなってきてしまいましたね

もっと簡単に分けると

 

交感神経は、活動・緊張・ストレスの神経

闘争と逃走の神経と呼ばれている交感神経が働くのは、活動している時、不安・恐怖・怒りなどストレスを感じている時。
心拍数が増え、呼吸数が増え、筋肉への血流量が増大し、筋肉が緊張して、状況の変化にすばやく対応できるよう、体が準備をしています。

副交感神経は、修復・休息・リラックスの神経

副交感神経がはたらくのは、食後消化吸収をしているとき、睡眠中、リラックスしている時、ゆったりと落ち着いている時。
血管がひろがり、内臓の働きがよくなり、心拍数は少なく、筋肉もゆるんで、昼間の活動での疲労回復、体の修復を行います。

自律神経は、自分の意思とは関係なく、刺激や情報に反応して、からだの機能をコントロールしています。

ストレスなどで、体調をくずす理由

ストレス過多⇒交感神経が優位の状態が長く続き、交感神経と副交感神経のバランスがくずれる(この状態がいわゆる自律神経のみだれです)⇒生命活動の乱れ ⇒ 体調不良を起こす。となるわけですね。

相反する2つの神経がバランスよく働くことで、
いつも健康でいられるようになっているのです。

要するに意識しなくてもオートマティックに生命活動を担っているのが自律神経なのです。
例えば、眠っている時に呼吸する、 血液を流す、胃で食べ物を消化する、腸で栄養を吸収する、老廃物や疲労物質を集めて便や尿で排泄する、などすべて自律神経のおかげです。

なんとなくわかりましたでしょうか?
次回は自律神経とダイエットの関係をあばいていきますね

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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シリーズあなたはなぜ痩せないのか?第1回「なんで痩せないんだ!」

こんにちは、東口店の山田です

今回もぽっちゃりさんの永遠のテーマ「ダイエット(またか(笑))」を題材に深~く掘り下げていきたいと思いますので何回かに分けてお伝えしますね。

第一回「なんで痩せないんだ!?

もしあなたが、食べ過ぎないように気を付けている、運動も軽いけれど毎日している、だけど一向に体重・体脂肪が減らないようと嘆いているなら今回のブログは役に立つかもしれません

以前の記事「ダイエット、アラフォーでもがんばるぞ!」でも紹介したように基礎代謝が落ちているのかも知れませんが、実はそれだけではなかったのです

モナリザ仮説

それは、自律神経が肥満に大きく影響しているということです。
今から約20年前、1990年に肥満研究の世界的権威ジョージ・ブレイ博士が「モナリザ仮説」という説を発表しました。
その説とは「多くの肥満者は、交感神経の働きが低い」というものです。
これを英語で表現すると「Most Obesitys kNown Are Low In Sympathetic Activity」となります。
上記の頭文字(Monalisa)を取ってモナリザ仮説と呼ばれています。

普段意識されない自律神経

私達生物が生きていけるのは普段意識しない自律神経の働きがあってこそです。
それによって体温調節や血圧を維持したり、食欲をコントロールできます。(詳しい働きは次の回で)

自律神経には「交感神経」と[副交感神経」の2種類があり、おおまかに言うと交感神経は身体の活動を活発にしてエネルギーを消費しようとします。
一方、副交感神経は栄養を吸収して蓄えようと身体に働きかけます。

モナリザ仮説では、交感神経の働きが低下している人に明らかに肥満者が多く見られたといいます。

交感神経の活動が低下しているグループは、そうでないグループに比べてBMI値や体脂肪率の数値が高いとのこと。

日本の肥満研究の権威、京都大学の森谷敏夫教授は過去にこんな実験を行っていました。

この実験で、交感神経を刺激する唐辛子のカプサイシン、コーヒーやお茶に含まれるカフェインを肥満グループと非肥満グループにとらせてみたところ、肥満グループは身体が熱くもならず、コーヒーを飲んでもどきどきしない。
非肥満者に比べて反応が鈍いことがわかった。

その他にも、自律神経の活動が鈍い人には、冷え症であったり、立ちくらみが起こりやすい、手足が急に熱くなるといった特徴がみられるという。

つまり、同じものを食べても、自律神経の活動が鈍く、エネルギーの消費を促す交感神経がうまく働かなければいくら食事の制限をしてダイエットを頑張ったとしても良い結果は生まれませんよね

それが痩せない理由の一つだったのです。

そこで、次回は交感神経の働きにクローズアップしてみたいと思います。
お楽しみに

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コタツで寝ると風邪をひいてしまうのは脳の勘違いだった!?

こんにちは
もりりんです。( ´∀`)つ

寒い日が続いていますが、冬はこれからですからより一層寒くなりますよね。

そんなときのコタツの存在はまさに『砂漠の中のオアシス』『闇の中の光』のようにほんとにありがたい気持ちになります。

でも、つい気持ちよくてコタツで寝てしまい。翌朝、腰は痛いわ、その上のどが痛くて風邪をひいちゃったことがあることがある方もいるのではないでしょうか。

僕自身もまったく同じことをしたことが何度かあります。

温かいはずのコタツで寝てしまうと何故風邪をひいてしまうのか、不思議な感じがする方もいると思いますが、これにはもっともな理由があるんです。

それは、コタツ中で眠っていると自律神経が働いて体温が下がってしまうからなんです。

「(゚ロ゚;)エェッ!?意味がわかんないんですけど(  ̄っ ̄)ムゥ。」

たしかに温かいのに風邪。。。?矛盾を感じてしまいますが、コタツに入っているとき下半身はやたらに温まりますが、外気に露出している上半身はそれほど温まりません。
むしろ、これから寒さが厳しくなる季節においてはむしろ寒いですよね。

下肢(脚の部分)が温められると脳に「温かい」という情報が伝わります。

昔から『頭寒足熱』と言われるように、足元を温めておけば温かく感じ、勉強や仕事に集中できます。さらにそれをすると健康になれるとも言われているそうです。逆に頭に温風が常に当たっていると、頭がボーっとしてしまいますが。。。。

しかし、健康法でもコタツの中で寝てしまうのは例外です。(´;ω;`)
では話を続けますね。
コタツで寝て足元から脳に「温かい」という情報が入ると、体全体が温まっていると勘違いして、自律神経を介して体温が上がり過ぎないように、体温を下げるように命令をします。

つまり、汗をかくなどなどして体温を放出するんです。

ところが、さっき言ったように上半身は冷たい外気にさらされているので、なおかつ汗をかいてしまうと。。。
結果は想像通り風邪をひいてしまうということになってしまうんです。

以前のブログでご紹介させていただきましたが、そんな状態で体が冷えてしまい、体温が1℃下がると免疫力も
かなり落ちてしまいますから、ウイルスにやられてしまいかねません。( p_q)エ-ン

コタツで寝てしまう人の気持ちが痛いほどわかる僕ですが今年の冬も元気に過ごしたいので、コタツで寝てしまわないように。眠くなったら布団へゴーを心がけたいと思います。

皆さんもコタツで体を壊さないように気をつけてくださいね

今日も骨格屋のブログを読んでいただきありがとうございました。

もりりんでした(・◇・)ゞ
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不眠症 交感神経緊張型?副交感神経型?あなたはどちら?

こんにちは骨格屋の増田です。みなさん3連休はいかがでしたか?

昨日(11日)私は娘の幼稚園の運動会があり、パン喰い競争とデカパンリレー(大きいパンツを2人で穿いて走る)に出ました。全力疾走したのは何年振りだろうと思います。そして心地よい疲労感のなかでこのブログを書いています。

今回はもりりんに引き続き「眠りについて」です。みなさんは何時間寝ていますか?患者さんに聞いてみると6時間位が多いように思います。枕や布団など工夫している方も多いようです。

しかし日本人の5人に1人が睡眠になんらかの不満を持っていると言われます
(エェッ!?結構多い!)

(不眠についてのアンケート調査「2000年 保健福祉調査」では「寝つけない」「夜中に目が覚める」「朝早く目が覚める」といった不眠を訴える人が20%「昼間眠くなってしまう」と言う人が約10%といることが分かっています。)

不眠症のタイプ
1 なかなか寝つけない入眠障害。
2 夜中に何度も目が覚め再び眠るのが難しい中途覚醒。
3 朝早く目覚めてしまう早朝覚醒。
4 睡眠時間を多くとったのにぐっすり感が得られない熟睡障害。

このような悩みを持つ人には2つのタイプがあると医学博士の安保徹先生は言っ
ています。

1交感神経緊張型の不眠症
生活の中に何らかのストレスを抱えていて布団に入っていてもあれこれ思い悩んで目がさえて眠れなくなるというもの。(最後にお勧めのストレス解消法に腹が立ったときの呪文、夫婦円満のジャン憲法を載せています)

仕事や人間関係進学や家庭内の悩みが交感神経を緊張させ心身ともに休めない状態になって寝つきが悪いだけでなく夜中や早朝に目覚める原因になります。

こういう人に試してほしいのは布団の上で横になってする深呼吸です。
鼻から吸って口から少しづつ吐き出して下さい。

2副交感神経緊張型の不眠症
昼間に体を動かして働いたり、運動しない為に体が疲れないので眠れないというものです。

その結果、昼寝が多くなり、夜の不眠の一因になりやすいとのこと。疫学調査では運動習慣のある人は不眠になりにくく夜中に目が覚めにくいという結果も出ています。

こういう人には昼に体を動かすことです。散歩やジョギング、自転車などもいいと思います。

このように自分がどっちのタイプかを知るだけでも対策が分かるものです。参考にしてみてはいかがですか?

一般的には1の交感神経緊張型(生活の中に何らかのストレスを抱えていて布団に入っていてもあれこれ思い悩んで目がさえて眠れなくなる)が多いようです。

最後に毎日というわけではないけれど、時々眠れない夜がある
という方にお話ししたい内容です。

よく眠れない人の中には、実際に眠れない病気になっているのではなく、
「眠れなかったらどうしよう」という不安が増幅して、神経症のように
なっている人もいるようです。

そしてそんな方に、スイスの哲学者、カールヒルティが書いている言葉をお送りします。

眠れぬ夜こそ、神があたえたもうた貴重な時間である

それでは私の知っているストレスを溜めない呪文と夫婦円満のジャン憲法です。
1交感神経緊張型の不眠症みなさんなりのストレス解消法にプラスして参考にしてみてはいかがですか?

・腹を立てぬ呪文
「おんにこにこ はらたつまいぞや そはか」安岡正篤先生の言葉
(夫婦喧嘩した時、腹が立った時に唱えて下さい。)

・ジャン憲法…林学の父、本多静六先生が考案した夫婦円満のジャンケンポン
夫婦喧嘩はどっちにも言い分があるのでお互い二度までは主張しそれでも決まらない場合はジャンケンで決める。勝った側に従う。恨みっこなしです。

みなさんのストレス解消法は何ですか?いい方法がありましたらお知らせ下さい。

それではおやすみなさい

参考文献 ・こうすれば病気は治る―心とからだの免疫学 (新潮選書)
私の財産告白 (実業之日本社文庫)
安岡正篤「こころ」に書き写す言葉 (知的生きかた文庫)
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