発達障害9「脳の一部の機能が十分に働かないLDの原因」

みなさんこんにちは、山田です(*^_^*)

先日2月8日(土)の雪はずいぶんと積もりましたね(@_@;)
子供は楽しそうでした.。゚+.(・∀・)゚+.゚

今回は発達障害9回目「LD(学習障害)の原因について」を紹介したいと思います。

LD(学習障害)の原因

LD(Learning DisordersまたはLearning Disabilitiesの略で日本では学習障害といいます)も他の発達障害と同じく、脳の一部の機能が十分に働かないことで起こる障害と考えられます。
LDは文字や数字を理解することが困難であるという特徴を持っていますが、このうち「文字の理解」については関連する脳の働きの研究が比較的進んでいるようです。

文字を読んだり書いたりする機能の中枢は左頭頂葉にある「角回」と呼ばれる部位にあります。
この部位に脳出血や脳腫瘍を起こすと、話す・聞くなどの障害は見られないが、読み書きが著明に障害される失読失書を起こすことが報告されています。
また、前頭葉の言葉を音にしてから口から発する運動性言語機能の中枢で「ブローカ野」と呼ばれる部位も働きが活発ではないことが確認されました。

文字を理解する場合の流れは、「視覚や聴覚でことばを認知する→認知した言葉を文字または音に対応させる→言葉の意味をとらえる→記憶にとどめる→必要に応じて文字または音で表出する」という感じです。

LD(学習障害)では、この流れのどこかに不具合があると考えられます。
ですからつまずく場所がどこなのかということで、視覚・聴覚で言葉を認知することに問題はなくても、その言葉を文字や音に結びつけることに困難だったり、文字で書いたり発音したりすることが困難なケースだったりと不具合が生じる部分は人によって異なります。

ひとりひとりがどこでつまずいているのかを見極めたうえで、効果的なアプローチを考える必要があります。

次回はLD(学習障害)の特徴です。

最後までお読みいただきありがとうございます(o^∇^o)ノ

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発達障害8「あの有名人もそうだったLD(学習障害)とは」

こんにちは、山田です(^∀^)

今回は発達障害8回目「LD(学習障害)とは」です。

LD(学習障害)とは

LDとは、知的障害がないのに、ことばの読み書きや計算、図形理解などが極端に不得手な状態を指します。
LDはLearning Disabilitesの略称で、日本語では「学習障害」といいます。

実は有名人にもLDの方がいるのをご存知でしたか?
例えば、アインシュタイン。失語症で、言葉がうまくしゃべれず、暗記ができなかったそうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチは、鏡文字を書いたとか。
エジソンは、母親に知的障害と思われて、医者に連れていかれたそうです。
最近ではトムクルーズが読字障害ということを自身で告白していました。

彼は学校時代、bとd、pとqの区別がつかず、本もすらすらと読めなかったそうです。
それによりいじめに遭ったこともあったそうです。
しかし彼は、自分の得意だったスポーツにおいて、果敢に何でも挑戦したそうです。
集中力を高める訓練もしたとか。

そして俳優になってからは、セリフを覚えることに苦労し、そういった困難も録音しながら覚えるという方法で乗り越えました。

学習障害があったとしても、こういった有名人のように社会的に成功をおさめた人はたくさんいますオオーw(*゚o゚*)w

LD(学習障害)の定義

LDの定義は世界共通のものがなく、アメリカでは
1、読みの障害
2、書くことの障害
3、算数障害
の3つ。
日本では1999年に文部省が定めた「知的発達に遅れはないが、話す、聞く、読む、書く、計算する、推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す状態」というものです。

LDの中でも読むこと、書くことの障害が8割をしめ「ディスレクシア」と呼ばれています。
知的障害がなく日常会話などにも支障がみえなくても、文字で書かれた文章を読ませると、たどたどしい読み方しかできなかったり、文字を書くときも形が似ている別の字と間違えて書いたり、左右逆の字(鏡文字)を書いてしまったりします。
読むことが上手くできない子供は、書くことにも困難を伴うことが多いのが特徴です。

他には、計算問題を解くのに時間が掛かったり、計算方法がなかなか覚えられないといった「算数障害」、
まとまった文章として話せない「話すことの問題」、話された言葉が理解できない「聞くことの問題」、算数の文章問題や証明問題ができない「推論することの問題」など様々なタイプがあります。

やはり他の発達障害と同じように、LDだからといってLDの子すべてが同じ特性を持っているわけではなく、例えば、音読や漢字の書き取りは苦手だが算数は得意な子、計算問題は速いが、文章問題でつまづく子など様々なタイプがあります。

不まじめと誤解されやすいLD(学習障害)の子

LDの場合、本人はマジメに一生懸命学習に取り組んでいるのに、なかなか結果が伴わないために、親や先生から「もっとちゃんとしろ」とか「努力が足りない」、「真剣さに欠ける」といったケースが多々あるそうです。

子供自身が悩んでいるのに、親や先生にそのような目で見られたらどうでしょうか?
きっと勉強への意欲も萎えてしまうでしょう。
その結果しだいに自信ややる気を無くし「がんばって勉強しても、どうせ自分にはわからないんだ」と投げやりな気持ちになってきますよね。
どうせダメだという気持ちから、わざと不マジメな態度や宿題をさぼったりするようになるかもしれません。
子供をこのような状況に追い込まないためにも、できるだけ早くその子の困り感に気付いてあげ、適切な応援をしてあげるのが望ましいのではないでしょうか。

次回はLDの原因について紹介したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます(o^∇^o)ノ

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発達障害7「チック症・・・トゥレット症候群について」

こんにちは、山田です(^∀^)

トゥレット症候群と言ってもあまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、「チック症」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。

今回はその「チック症」・・・トゥレット症候群についてです。

トゥレット症候群とは

トゥレット障害(トゥーレットしょうがい、英語: Tourette syndrome)またはトゥレット症候群とは、チックという一群の神経精神疾患のうち、音声や行動の症状を主体とし慢性の経過をたどるものを指す。
小児期に発症し、軽快・増悪を繰り返しながら慢性に経過する。

チックの症状は攻撃的・性的な要素を含むことが多いため未治療の場合、患者にとって社会的な不利益を生ずることが多い。そのため、二次的に自己評価が低下したり抑うつ的になったりすることがある。

病名は初期に記載したフランスの神経内科医、ジョルジュ・ジル・ド・ラ・トゥレット(英語版)(1857-1904)にちなむ。ジル・ド・ラ・トゥレット症候群とも呼ばれるが最近は米国精神医学会(APA)による診断基準DSM-IV-TRや国際疾病分類第10版(ICD-10)にならい、単にトゥレット障害あるいはトゥーレット症候群などと呼ばれることが多い。

疫学
軽度のものを含めるとチックは比較的ありふれたものと考えられている。小児におけるトゥレット障害の正確な有病率ははっきりしないが、海外の大規模な調査では1%弱という数字も報告されている。男児が女児に比べ約3 – 4倍多い。またADHDや強迫性障害、学習障害、自閉症を合併する例もある。
(以上ウィキペディアより)

トゥレット症候群の治療法

主に薬物治療が主流でしたが、最近の英ノッティンガム大学の研究グループの研究でトゥレット症候群患者に生じる制御不能の運動や発声(チック)の原因について新たな見解が得られ、非薬物治療につながる可能性が高まりました。

トゥレット症候群は小児の約100人に1人が罹患し、通常は幼少期に発症し青年期になると脳の構造や機能の変化により患者の約3人に1人はチックが消失し、3人に1人はチックの制御に改善がみられます。
しかし、残りの3分の1はチックがほとんどあるいはまったく改善せず、成人になっても持続します。
チックは咳払いやまばたきがよくみられますが、患者によっては同じ言葉を繰り返す、身体を回旋させる、まれに下品な言葉を口走るコプロラリア(汚言症[おげんしょう])などの症状があり、社会性に問題が生じることもあります。

研究グループによると、このようなチックは、脳の運動機能を司る部位における“配線不良”が「過剰興奮」をもたらすことが原因と考えられています。

今回の研究では、トゥレット症候群患者の脳と非患者の脳を比較した結果、トゥレット症候群患者は脳の活動亢進を制御する能力が低いことがわかったとのこと。
このことから、脳内にチックを制御する機序が存在すること、またその機序が10代で発達または再構築されることが示唆されています。

研究著者である同大学心理学部教授のStephen Jackson氏は、「随意運動に先行する脳細胞の興奮性を改変する脳の変化によって、小児の運動チックおよび音声チックを制御できる可能性が示された。過剰な運動系の“ボリューム”を下げるようなもの。何らかの脳刺激により脳の活動亢進を制御するなどの、非薬物治療法が考えられる」と説明している。研究論文は、「Journal of Neuropsychology」オンライン版に11月28日掲載されました。

私的意見

もちろんすべての問題が解決できるとは思いませんが、このような機序から、カイロプラクティックで(カイロプラクティックは神経系、筋・骨格系の機能低下に対してアプローチをするので)発達障害に対しても何かできるのではないかと考えています。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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発達障害6「ADHD(注意欠陥多動性障害)の特徴」

皆様あけましておめでとうございます、山田です(^o^)丿
2014年も骨格屋をよろしくお願いしますm(_ _)m

さて今回は、「ADHDの特徴」です。

ADHDの行動特性は、脳の実行機能がうまく働かないために自分を制御できないことが原因で生じるものです。
具体的には、注意を向けなければいけない対象に自分の注意を向けることができない、ある衝動がわき起こったときに、行動を起こす前にやってもよいかどうかを一瞬立ち止まって考えることができない、今自分が何に取り組まなければならないかということを意識し続けることができない。といった具合です。

このような行動特性のために学校では先生の指示に従えなかったり、授業の内容がよく理解できなかったりといった不都合が生じます。

また我慢ができなかったり、衝動を抑えられなかったりすることで、「乱暴な子」や「わがままな子」といったレッテルを貼られてしまい友達との関係がうまく築けないということがしばしば見受けられます。

ADHD8つの特徴

1、忘れ物が多い
学校や職場で必要なものを忘れたり、宿題はやったのに持ってくるのを忘れたりします。
また仕事や待ち合わせしていることを忘れてしまうため、待ち合わせ場所に行きそびれてしまうこともあります。

2、集中できない
すぐに集中が途切れてしまうため、課題や宿題、作品作りを最後までやり遂げることが困難になります。
人の話をしっかりと最後まで聞いていることが難しいため話の内容の理解力が乏しくなります。

3、注意力が散漫
自分の注意を注意を向けるべく所に向け続けることが苦手です。他の物音や目に入った物に注意を奪われやすいので、やはり集中して話を聞いたり作業をすることが難しくなります。
普通ですと、一瞬気を取られることはあっても自制が働き、自分の注意を元に戻すことができます。

4、落ち着きがない
一定時間じっとしていることができません。常に体のどこかを動かしていることがあります。
おしゃべりがやめられなかったり、授業中着席していることができないため立ち上がったり立ち歩いたりします。
特にこの特性が目立つと公共の場や厳粛な式典の席でもおしゃべりがやめられなかったり、じっとしてられずにいるので、「行儀の悪い子だ」とか「親のしつけが悪い」などといった非難を受けやすくなります。
こういった特性はTPOを選ぶことなく現れるので、逆に家庭では親の言うことが聞けなかったり、マナーを守ることができないが、公共の場ではきちんとふるまえるのであれば、ADHDではないということになります。

5、考えてから行動することが苦手
「考えてから行動する」ということが苦手なので、思いついたことをすぐに行動に移してしまいます。
ですので、突発的な行動や言動が多くなるため「手をあげて、先生に指されてから答える」ということができないので、指されてもいないのに答えてしまいます。

6、順番を待つことが苦手
列に並ぶことが苦手で、順番を待ってから行動することができない。

7、かんしゃくを起こす
自制が効かないので、自分の意見が通らなかったり、思い通りにならないと、大声を上げたり、周りの人を叩いたりして怒りをぶつけます。

8、事故に遭いやすい
注意力が散漫で、衝動的に行動をしてしまう傾向が強いため、事故に遭いやすいという統計が出ているようです。

ADHDチェックリスト

■注意欠陥
1、いったん始めたことを最後までやりきれない
2、しばしば人の言うことを聞いていないように見える
3、すぐに気が散る
4、集中力が必要な宿題などをやり遂げることができない
5、遊んでいてすぐに飽きてしまう

■衝動性
1、よく無思慮に行動する
2、一つの事に熱中したかと思うとすぐに他の事に気が移る
3、課題を順序立てて行えない
4、何をするにも付きっきりの指導が必要
5、ゲームや遊びの順番が待てない

■多動性
1、走り回ったり、高い所にすぐに上がったりする
2、静かに座っていられない
3、いつもモーターで動かされているかのように動き回る

■友人関係
1、すぐにぶったり、ケンカをする
2、ほかの子に嫌われている
3、他人の邪魔をよくする
4、他人に命令ばかりする
5、ほかの子をよくいじめる
6、集団の遊びに参加しない
7、すぐにかんしゃくを起こす

(点数:全くない(0点)、時々(1点)、しばしば(2点)、いつも(3点))

評価は何点以上ならADHDであるという評価はできないが、得点が高いほどその可能性は高くなります。
チェックリストがあれば、治療の効果を評価する際にも活用できます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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発達障害5 ADHD(注意欠陥多動性障害)と神経伝達物質

こんにちは、山田です(●^o^●)

今回はADHDの原因の続きになります。

ADHDに関わる神経伝達物質

ADHDの行動特性には脳内の神経伝達物質も関わっていると考えられています。
神経伝達物質とは神経活動を起こす際に脳内の神経細胞間送られる電気的信号を伝える役割を担っています。

神経伝達物質は大きく分類すると以下の3つになります。
アミノ酸(グルタミン酸、γ-アミノ酪酸、アスパラギン酸、グリシンなど)。
ペプチド類(バソプレシン、ソマトスタチン、ニューロテンシンなど)。
モノアミン類(ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミン、セロトニン)、アセチルコリン。

このなかで、ADHDに係わりの深い物質は、ドーパミンとノルアドレナリンになります。
今回は特にドーパミンに注目したいと思います。

ADHDに関わりの深い「ドーパミン」

ドーパミンは主に運動調節や認知機能、感情、意欲、学習、目的をもって行う行動を促したり、ワーキングメモリーを働かせたりする神経活動に重要な役割を果たしているといわれています。
これらの神経伝達物質が、必要時に神経伝達を行うことができないと、学習や課題がはかどらなくなったり、注意力が低下したり、ワーキングメモリーが十分に機能しなくなったりするのです。
ADHDでは、ドーパミンの働きが低下していると考えられています。

ADHDでは、神経細胞から放出されたドーパミンが、ドーパミン受容体というところに結びつく前にドーパミントランスポーター(一度放出されたドーパミンを再利用するための再取り込み口)に過剰に再吸収されてしまうために、神経伝達が滞ってしまうのです。(受容体の働きが低下している場合もあると考えられます)

そこで、ADHDの治療では、ドーパミントランスポーターの活動亢進を抑える薬が用いられています。
その薬は、トランスポーターの働きを抑制することで、ドーパミン受容体が受け取るドーパミンの数を増やし、神経伝達を活発にさせる作用があります。

薬効が続いている間は、多動性や衝動性などの症状を抑えることができるようです。しかし、薬効が切れたとたんにもとの行動特性が現れてしまいます。
薬で根治できるわけではないようですが、ADHDの行動特性を一時的に軽快させることが可能なようです。

効果は劇的なようで、服薬したADHD患者の約8割が、集中力が向上し落ち着いて行動できるようになることが報告されています。また、多動性や衝動性ほど顕著ではないものの、不注意の改善にも一定の効果あるといわれています。

今回脳の神経伝達物質の話から薬の話になってしまいましたが、薬のことは専門外なので、詳しくお知りになりたい場合は専門の医師か薬剤師にご相談ください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚

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