ヘルスリテラシーと死亡率が関係!情報を見極める4つの注意

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日はヘルスリテラシーについて
アメリカ心臓協会誌
(Journal of the American Heart Association)に掲載された
心不全患者の予後とヘルスリテラシーに関する論文
を紹介します。

最近はいろんな所で横文字の言葉が
増えてきているように感じますが
「リテラシー」という言葉
もともとは「読み書きできること」
という意味だそうですが
「その分野のことがらを理解、判断して
活用できる能力」という意味で使われる様です。

例えば、
情報を「得る」「理解する」「評価する」「意思決定する」
という力を総合して情報リテラシーと呼ばれます。

という事でヘルスリテラシーはというと

健康についての情報を得て、理解し、
評価し、活用する為に意思決定する力の事で、

このヘルスリテラシーが高いと
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる
という事になります。

今回の論文では

2010年11月から2013年6月の間に
急性期の心疾患で入院した患者のうち
その後、自宅に退院した
1,379人(平均年齢:63.1歳、女性566人(41.0%))を
2013年12月まで追跡しています。

この方たちの入院時にアンケートを行い
医療関連書類を1人で記入する自信
医療情報の読解能力
などについて回答してもらっています。

その結果3~15点の尺度で9点以下の方を
ヘルスリテラシーが低いグループとしました。

内訳は1379人の内324人(23.5%)が
ヘルスリテラシーが低いとされました。

その結果は
ヘルスリテラシーが低いグループでは
高いグループと比べて
34%も死亡リスクが高い
という結果になったんです。

そもそもヘルスリテラシーは
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる能力

という事ですので
この結果も当然といえば当然なんですが・・・

じゃあそのヘルスリテラシーを高めるには
どうしたらいいかというと

今の情報過多の時代、
その情報を見極める事がまず重要です。

そのためには情報を判断する時に

① 情報源はどこか?
情報源がきちんと記載されており、
信頼できる団体であることが大切です。

② いつの情報か?
以前とは180度変わっている事もあります。
情報の鮮度はチェックしましょう。

③ 情報にかたよりは無いか?
ごく一部の事を過大に表現していたり
極端な事を言っていないか
常に他の情報と比較しましょう。

④ 商業目的の情報では無いか?
情報源にも関係しますが
誰がどんな目的で出された情報かを
しっかり確認しましょう。

そして何より信頼できる相談相手がいることも大切です。
(参照:ヘルスリテラシー 健康を決める力

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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対人接触が心理に及ぼす影響-親子間のスキンシップの重要性

こんにちは。骨格屋のもりぞうです。

私たちは日頃基本的には患者さんに触れるということで施療をしていますが触れることによってどのような影響があるのかという研究の1つをご紹介します。

対人接触の実験はその性質上やりにくいことが多々あるのでデータはあまり多くはありません。

早稲田大学で学生の同性間で行った実験があります。

あらかじめ幼児期における両親との接触頻度の高低を調査しておいて、実験で接触する身体の部位は肩と腕の2カ所に接触するものです。

接触の仕方は、

「手をただ置く」
「軽くたたく」
「撫でる」

の3パターンとする。

そして接触した後に、気分評定票で接触にたいする心理的影響を回答してもらいました。

結果は身体部位に関しては肩の方が腕よりも、うれしさ、落ち着き、親しみ、励まし、の気分が強くなりました。

また興味深いのは不快感について男性は肩と腕では違いがなかったのですが、女性は肩が男性よりも不快感が少なかったが、腕は男性よりも著しく不快感を示しました。

触れ方に関してはただ手を置く触れ方は他の触れ方より緊張を高めることになりました。

軽く叩く接触は励まされた感じがより高くなりました。

また、幼児期における両親との接触の程度が高い人は、接触に対して、親しみの感じと励ましの感じをより高く感じており、程度が低い人は緊張感をより高く感じていたそうです。

対人接触は被験者の了解のもとでなされたもので、どうしても制約があるのですがこのデータは貴重なものです。

肩も腕も比較的触りやすい身体部位であるのですが、それでも両者の間に差異がみられたことは接触に対しての心理的効果は精妙であるということがあるということが分かります。

触り方によって感じられるものが違うことも興味深い点です。

ここで行った触り方以外にも多様な触れ方があると思うのでそれによってもより多岐にわたる反応があり得ることは想像できると思います。

また幼児期における両親との接触の多寡が現在の接触感覚に影響していることもあります。

幼児期での両親との接触や友人との接触の多寡がもたらす影響については、孤独感に関する調査があります。

孤独感を構成する
「人間同士の理解・共感ができる(孤独感が低い)」

「人間の個別性に関する気づき(孤独感高い)」
(個人的には人間の個別性に関する気づきが世間一般の孤独感の理解とイコールなのかは疑問ですが。。)

に関して調べたところ、幼児期・児童期における父親と母親との身体接触の高低との関連がみられた。

すなわち母親との接触頻度が高いと共感できるという結果がみられ、
父親との身体接触が低いと個別性を意識するという結果になった。

友人との接触の多寡と共感には関連がみられませんでした。

このことは幼少期における親との接触が、成長してからの孤独感に影響することを示しています。

これらの結果からすると触れるという行為自体が心理的に及ぼす影響についてでしたが、

施療側からするとただ触れるということで及ぼす肉体的だけでなく心理的側面にも目を向けなければいけないということを考えさせられます。

これが異性だった場合はまた違うかもしれません。というか違うはずです。

触れられる学生が触れている学生をどう思っているかや逆の場合も違いがあると思います。

またその人にとって肩を軽く叩くことが励ましの認識があれば良いですが、

逆に軽く肩を叩かれることが軽蔑や侮辱という間隔がある方には全く逆の反応を引き出すことにもなりかねないということだと思います。

幼少期に痛めたところをさすってもらって「いたいのいたいの飛んでけー」で楽になった経験があるかたがあるかもしれませんが、

その両親の手よりも効果が出せる手は他にあるのでしょうか。

自分と他の人の境界線は触れるという行為で無くなることもあるでしょうし溝が深くなることもあるかもしれません。

核家族化し、SNS、インターネットの普及があり人と人のつながりが希薄になっているこの時代でより人が向き合って触れるということの影響はより大きく、深く慎重さが求められる時代なのかもしれません。

施療者としては触れるということの重要性や侵襲性をもっと深く意識しなくてはと思いました。

今日も最後まで骨格屋のブログを最後までご覧いただきありがとうございました。
もりぞうでした。
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子供にエナジードリンクは危険!‐副作用で死亡のリスクも

こんにちは
骨格屋の井口です。

最近、エナジードリンク
という言葉をよく耳にするようになりましたが
飲んだことはありますか?

中には愛飲している方も少なくないようですが

このエナジードリンクで死亡事故が起きたり
子供のADHD(注意欠陥多動性障害)が増えたりと
気になる情報もあるんです。

アメリカでは2010年から2012年の3年間に
エナジードリンクの副作用で
5000人以上が病院に搬送されていて
そのうちの半分は
6歳以下の子どもだったそうです

実は米国小児科学会は
子供の過剰摂取には特に注意が必要で
子供にはエナジードリンクを飲ませるべきではない
としているんです。

ではエナジードリンクの
何がそんなに危険なんでしょうか?

米国小児科学会では
カフェインの影響を指摘しているようです。

カフェインはとりすぎると眠れなくなる
とよく言われますが、急性の症状としては
中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、
興奮、不安、振るえ、不眠症で
消化器系の興奮状態は下痢、吐気をもたらす事がある
とされています。

現在、日本では
食品中のカフェインについては
1日摂取許容量のような
健康への悪影響がないと推定される摂取量は
設定されていないようですが

海外では
1日摂取許容量は成人で400mg/日

子供では一日に体重1kgあたり2.5mg

4~6歳では45mg/日
7~9歳では62.5mg/日
10~12歳では85mg/日(カナダ保健省)

とされています。

カフェインといえばコーヒーをイメージしますが
豆から抽出したコーヒー一杯(約200ml)には
75mgのカフェインが含まれているようです。

一般的に子供にコーヒーがよくない
といわれているのは納得ですね

では問題のエナジードリンクはというと
製品によってかなり差はありますが
CMでよく見る製品で一本(250ml)あたり80mg

と、ほぼコーヒーと同じ含有量でした。

とここまでカフェインの問題をみてきましたが
悪影響があるのはカフェインだけではないようです。

アメエリカエール大学の研究では
1649人の中学生(平均年齢12.4歳)を対象に調査した結果
清涼飲料水など砂糖を含むソフトドリンクは
飲む本数が1本増えるごとに
ADHD(注意欠陥・多動性障害)のリスクは14%増加し

その中でもエナジードリンクは
ADHD(注意欠陥・多動性障害)のリスク増加に
強く関わっていて、飲むとリスクは
66%高まっていたと報告されました。

これは基本的にエナジードリンクが
糖度が高くカフェインが多く含まれている
からではないかと推測されているようですが
ハッキリした事はわかっていません。

とはいえ糖分を多くとるとリスクが高くなる事は
いろんな研究で指摘されていますので
糖分とカフェインのダブルパンチは
避けた方が良さそうです。

という事で
飲めば誰でも元気になれるような気がする
エナジードリンクですが
子供には飲ませないようにしてみてください。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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長時間の睡眠で脳卒中に!!睡眠不足だけではない健康リスク

睡眠時間と脳卒中の関係

今日のお題は睡眠時間と脳卒中
Neurology誌に掲載された論文からです。※1

一般的には睡眠の問題といえば

”不眠”

をかんがえるのではないでしょうか?
睡眠時間が短いと
何かと健康上の問題は多くなりそうですよね
実際にいろいろな研究で健康への影響が報告されています。

でも、以前から長時間寝すぎると脳卒中
(脳の血管がつまったり、破れたりして
脳の細胞に栄養が行かなくなってしまう病気)
になりやすいという論文はいくつもあったのです。

今回発表された論文はイギリスでの研究で
42歳から81歳の9692名を対象として
9年半の経過観察をしています。

その間睡眠時間について2回のチェックがあり

睡眠時間の自己申告が6時間未満のグループをを短時間睡眠
6時間から8時間を平均的な睡眠時間
そして8時間以上のグループを長時間睡眠として
9年半の間に脳卒中を発症した人の統計を取りました。

実際には346例の脳卒中が報告されて
先ほどの睡眠時間で比較した所

平均的な睡眠と比べると
長時間睡眠ではなんと1.46倍
脳卒中のリスクが増えていたんです。

逆に短時間睡眠では
平均睡眠より1.18倍で増えてはいますが
統計学的には誤差の範囲内とされています。

もう少し細かくみてみると
睡眠時間の聞き取りは9年半の間に2回行われていたのですが
その2回とも平均睡眠のグループを基準にすると

2回とも長時間睡眠では2.01倍

さらに初回の聞き取りでは短時間睡眠から
2回目に長時間睡眠に変わったグループでは
なんと3.75倍という結果になりました。

どうしてこういう結果になるのか?
という理由に関しては
はっきりしていないのが現状のようですが

どうやら長時間睡眠を取っているから健康
とはいえなさそうで、
特に注意が必要なのは睡眠時間が途中で長くなった方

例えば忙しかった仕事を定年退職して
心置きなく寝ていられるようになったというかたも
長時間睡眠は避けた方が良さそうですね

ちなみに米国睡眠財団(NSF)が出している
睡眠についてのガイドラインで
推奨されている睡眠時間は

18歳~64歳では7~9時間
65歳以上では7~8時間

また
1歳~2歳の幼児は11~14時間
3歳~5歳の未就学児は10~13時間
6歳~13歳の小児は9~11時間
14歳~17歳では8~10時間
とされています。

とはいえ睡眠に関しては
まだまだわかっていない事も多いので
あくまで目安という事で・・・

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

※1 http://www.cam.ac.uk/research/news/sleeping-over-eight-hours-a-day-associated-with-greater-risk-of-stroke
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思いつく単語をあげて下さい。お金にまつわる単語が出た人は

こんにちは。もりぞうです

今回のお題は『おとぎ話』でもあるような題材ですが昔から〝嘘つきは泥棒のはじまり〟と言われるほど正直さが大切と教育を受けてきています。

あなたは正直ですか?それとも。。。

しかし、どうしてそのような個人差があるのかは科学的にはわかっていないようです。

京都大学の阿部修士 こころの未来研究センター特定准教授らの研究グループによる正直さ・不正直さの個人差に関係する脳の仕組みを調べました。

その結果、報酬(今回の研究ではお金)を期待する際の「側坐核(そくざかく)」と呼ばれる脳領域の活動が高い人ほど、嘘をつく割合が高いことがわかったと発表しました

さらに、側坐核の活動が高い人ほど、嘘をつかずに正直な振る舞いをする際に、「背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)」と呼ばれる領域の活動が高いこともわかりました。

どういうことでしょうか

この研究は機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)と呼ばれる脳活動を間接的に測定する方法を用いて、心理学的な実験を行われました。

実験参加者は、fMRI による脳活動の撮像中に、

1) 金銭報酬遅延課題
2)コイントス課題

の 2種類の課題を行いました。

1)は、報酬を期待する際の脳活動を調べるための課題。

この課題では、正方形が一瞬呈示され、その間にうまくボタンを押すことができれば、報酬を獲得することができる。正方形が呈示される前の時点での脳活動を解析すると、報酬を期待する際の脳活動、特に報酬情報の処理に重要な側坐核と呼ばれる領域の活動を特定することが可能となります。

2)のコイントス課題は、正直さ・不正直さを測定するための課題。

この課題で実験参加者は、コイントスの結果-コインが表か裏か-を予想する実験です。予想に成功すると、お金による報酬が与えられるが、予想を失敗するとお金が減ってしまう。この課題は 2種類の条件があります。この 2 種類の条件を、嘘をつくことができない「機会なし」条件と、嘘をつくことができる「機会あり」条件と呼びました。

「機会なし」条件では、実験参加者は自分のコイントスの予測、つまり表が出るか裏が出るかの予測を、ボタン押しによって記録。
(これは嘘つけませんねー。)

一方、「機会あり」条件では、実験参加者は表が出るか裏が出るかを、自分の心の中でのみ予測。そしてコイントスの結果が呈示された後、実験参加者は自分の予測が正しかったかどうかをボタン押しによって報告する。
(これは嘘つけば正解にできます。)

「機会なし」条件では、実験参加者があらかじめ記録した予測に基づいて、正解・不正解が決定されます。
しかし「機会あり」条件では、コイントスの予測が成功したかどうかは自己申告に基づくため、ズルをして嘘をつくことができます。したがって、「機会あり」条件において、予測の正答率が偶然の確率を超えている場合は、その実験参加者はお金を得るために嘘をついているとみなすことができるわけです

この結果2 つの主要な成果が得られました。まず、金銭報酬遅延課題において測定した報酬を期待する際の「側坐核」の活動が高い人ほど、コイントス課題において嘘をつく割合が高いことが判明した。
つまり、脳のレベルでの報酬への反応性が高い人ほど、お金への欲求が強く、結果として嘘をついてしまった可能性があるということになります

さらに、金銭報酬遅延課題において測定した側坐核の活動が高い人ほど、コイントス課題で嘘をつかずに正直な振る舞いをする際に、背外側前頭前野と呼ばれる領域の活動が高いこともわかりました。

背外側前頭前野は、理性的な判断や行動の制御に重要な領域と考えられているという。お金への誘惑に打ち勝って正直に振る舞うためには、報酬への反応性が高い人ほど、より強い前頭前野による制御が必要という可能性を示唆しているとしました

今後は、報酬情報の処理とそれに関わる側坐核の活動以外に、どのような要因が人間の正直さ・不正直さを規定しているのか、さらなる研究を推進し、こうした研究成果が、どの程度現実社会での人間の行動に一般化できるかを明確にしていく方針だそうです。

なので金銭に対する報酬欲求が強い人ほど理性(大脳新皮質)を働かせて本能を抑えるのにかなりの葛藤が必要ということでしょうか

以前自分がみた実験では学生に思いつく単語を羅列させ、より早くお金に関する言葉が出てくる学生ほど試験においてカンニングしたことのある率が高くなったそうです

お金は必要ですがお金に目がくらんでしまうと。。。。
気をつけましょう。

今回も骨格屋のブログを最後までご覧いただきありがとうございました
もりぞうでした(・◇・)ゞ。
(今回の記事は2014/8/8のYahooニュースからです。)
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