こんにちは、井口です。
健康のために頑張って減塩している方は多いと思いますが
塩分をおさえた低塩分食が心臓にとって危険かもしれない
という研究結果が発表されました。
塩分→高血圧→不健康 として減塩政策が進んでいますが
今回の論文では
「塩分を3g以下におさえると、塩分を取りすぎている高血圧の人と同じ程度心疾患の危険性を高くするとして、塩分は多すぎず少なすぎず、適量が健康にはもっともよい。」
と結論されています。
この研究はカナダ、マックマスター大学のAndrew Mente氏らの研究で
研究によると1日3g以下の低塩分食は
高血圧ではない人の心臓発作や脳卒中のリスクを26%高く
高血圧の人では34%リスクが高くしました。
一方で1日7g以上の高塩分食では
高血圧の人では心臓発作や脳卒中のリスクが34%高くなりましたが
血圧が正常な人ではリスクが高くなることはなかったようです。
つまり高血圧の人にとっては低塩分も高塩分もよくないのですが
血圧が正常な人にとっては
低塩分がよくないけれど、高塩分は大丈夫という事です。
もっともアメリカの心臓協会は今回の研究に対して
塩分摂取量の推定方法に問題があるとして強く批判しているようですので
これだけをうのみにする事は危険かもしれませんが、
他にも
アメリカのアルダーマンが1998年に発表した研究では
21万人弱のの生活調査の結果から
その塩分摂取量で4つのグループに分けると
一番少ないグループが
脳卒中や心筋梗塞が多く一番短命だったのに対して、
たくさんとるグループが一番死亡のリスクが低かった
という研究結果もあるようです。
実際、日本人の塩分摂取量と高血圧疾患の患者数を見てみると
世界的にみても日本人は塩分を取りすぎだといわれていますが
厚生労働省の国民健康・栄養調査によると
1975年の塩分摂取量は一人1日あたり13.5gだったのが
1996年に13.0g
2013年には9.7gまで少なくなっているんです。
ところが厚生労働省の統計によると
高血圧性疾患で治療を受けた患者数は
1996年で749万人
2013年では907万人
2014年では1010万人と逆に増えているようです。
この数字は患者数ですので
高血圧の基準が変わったり、高血圧に対する意識が変わったりして
以前より病院を受診する人が増えたという部分もあると思いますが
統計でみるかぎり減塩では高血圧性の疾患は防げないようですね。
もちろん減塩する事であきらかに高血圧が改善する事はありますので
適度な減塩が悪いわけではないと思いますが、
過度な減塩には注意しましょう。
なにごともほどほどがいいようですね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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