梅雨に長引く咳は風邪じゃない!?カビが原因の夏型過敏性肺炎

こんにちは、骨格屋の井口です。

梅雨らしいじめじめした日が続きますが
この時期のしつこい咳や微熱、倦怠感などの症状
もしかしたらただの風邪ではなく
夏型肺炎とも言われる
夏型過敏性肺炎かもしれません

その原因は
トリコスポロン・クタネウムというカビ

梅雨以降の高温多湿でこのカビが繁殖し
そのカビの胞子を吸い込む事で起こる肺炎です。

もしも、
・毎年この時期になると咳が出てくる
・秋になると症状は出なくなる
・旅行や出張すると症状が改善する
・自宅にいると症状が出る
・職場にいると症状が出る
・同じ職場で咳をしている人が何人かいる
・引っ越してから咳が止まらない

などが思い当たるようなら要注意です。

ただの風邪と思って何年も繰り返すうちに
慢性化して肺の機能が弱まってきてしまい
原因になるカビが無くても
咳が出やすくなったり、
肺の機能が弱くなってしまい、
ちょっとしたことでも息切れを起こすように
なってしまいます。

酷くなると肺が萎縮してしまい、
呼吸がうまく出来なくなって
危険な状態になってしまうこともあるんです。

あやしいと思ったら早めに受診しましょう。

そんな夏型過敏性肺炎を予防する為にも
残念ながらすでに夏型過敏性肺炎だった場合も

カビの胞子を吸い込んでしまう事が原因ですので
カビを取り除き、カビの発生を抑える
カビ対策が重要になります。

そもそもカビは
室温20度湿度60%以上で発生しやすくなり、
80%以上で爆発的に増殖するので
まずは室内の換気をしっかり行いましょう。

特にお風呂や洗面所、洗濯機の周りや
エアコンの中は要チェックですが
家具の後ろの壁や押入れの中、
カーテンに隠れた窓のサッシなども
カビが発生しやすいので要注意です。

もしカビが発生しているようなら
カビ掃除が必要ですが
水洗いできる場所なら、
カビ取り剤などで除去したあと、
乾いてから消毒用アルコールを塗っておくと、
カビが生えにくくなるようです。
・・・が一度発生したカビは完全に取り除く事が難しい場合も多く
大掛かりなリフォームや引越しが必要になることも・・・

という事でまずはしっかり換気と掃除
身体と同じくカビにも予防が大切です。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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炭水化物と脳内の報酬系神経回路(依存症)との関係は?

こんにちは、山田です(⌒∇⌒)

先日、夏までに痩せたいんだけど、どうしてもごはんが好きで量を減らせないという方がいました。
それで色々と調べていくと普段良く食べるものをピックアップしてもらったところ、白米と小麦、チーズへの拒絶反応がみられました。

ごはん依存症?

ただ白米だけは小麦とチーズの反応と違って見えたので、調べていくと「欲求」にたどりつきました。
「欲求」は脳内の「報酬系」という神経回路が重要な役割を担っています。

実はこの方、何を食べても白いご飯を食べるまでは満足感を得られないという「白いご飯依存」という状態におちいっていたのです。

これを裏付けるような研究が、米国で行われており、その研究で、グリセミック指数が高い食品(精製された炭水化物など=高グリセミック食品)は、脳の報酬・欲求に関与する領域を刺激していることがわかり、過度の食欲の原因となっているということがわかりました。

依存症のメカニズム

脳の報酬系は腹側被蓋野から側坐核へと投射するドーパミン神経系を中心に「快」情報によって神経伝達が強化される回路です。
そして、さらに習慣的に継続すると、グルタミン酸神経系、セロトニン神経系などの神経回路が強化され、前頭連合野、扁桃核、海馬などによりいっそう回路が強化されてしまいます。こうなると抜け出すのが大変です。

これが薬物依存やギャンブル依存、アルコール依存などの症状のメカニズムです。

断食や食べ物(これはOK、あれはダメなど)を制限するダイエット法などでイライラしてしょうがないという離脱症状的なものがみられるのは、ここから来ているのだと思います。

研究者は次のように述べています

「脳のこの領域は報酬・欲求だけでなく、薬物の使用や依存症にも関与しています。 そのため、食品の中に薬物のような依存性を引き起こすものも存在する可能性があるのではないかという疑問が生じました」
~~~~最新健康ニュースより~~~~

カイロプラクティックでのアプローチ

カイロプラクティックでは脊柱を介して神経系の働きを改善することで、「脳報酬系」を正常に働くようにしていき問題の解決に導いていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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無用の長物 虫垂。実は腸内細菌叢の制御や免疫との関連性も

こんにちは。森です。

無用の長物ということばがあります。

長物とはただ長すぎてあっても役に立つどころかかえって邪魔になるもの。。

医学においてもそんな扱いをうけてきた代表格が虫垂です。

俗にいう盲腸(虫垂炎)になるところです。

以前は激しい腹痛の所見があればわりかしすぐに手術でとってしまうことが多かったようです。

患者さんの中にも既往歴に虫垂炎手術があるかたも少なくありません。

しかし、最近ではこの虫垂には大切な役目があることがわかってきました。

大阪大学 大学院医学系研究科 感染症・免疫学講座(免疫制御学)/免疫学フロンティア研究センターの竹田 潔 教授らのグループは、私たちの体で不必要な組織と考えられていた虫垂に存在するリンパ組織が、粘膜免疫で重要な役割を果たすIgAの産生に重要な場であることが分かりました。

IgAとは免疫グロブリンの一種で名前の通り免疫反応に大きな役割があり血液中や組織液中に含まれています。

その中でもIgAは人の腸管、気道などの粘膜や初乳に多くあって、局所で細菌やウイルス感染の予防に役立っています。

また竹田教授によるとIgAが腸内細菌叢の制御にも関与していることを突き止めました。

その研究の際に比較されたのが腸管関連のリンパ組織のパイエル板という小腸にも存在する集合リンパ組織です。

その結果、虫垂でつくられたIgAは小腸と大腸へ移動しましたがパイエル板からのIgAは小腸に行くものの大腸にはあまり移動しないことが分かりました。

そのため虫垂をやたらめったらとってしまうと大腸の腸内細菌のバランスに悪影響を起こすのではないかということがわかったのです。

腸内細菌のバランスなんか関係ないじゃんと思う方もおられるかもしりませんが、イギリスの科学雑誌のネイチャーにも腸内細菌のバランスが肥満と関係があるという論文や

米アリゾナ州立大学バイオデザイン研究所のRosa Krajmalnik-Brown氏は小児の自閉症と腸内細菌について論文を書いています。
理由は自閉症と診断された小児が成人期まで続く胃腸障害があることが多く胃腸障害が良化することにより自閉症の状態も変わることによるものです。

エール大学医学部の論文では潰瘍性大腸炎やクローン病に腸内細菌が関与しているということを示唆しています。

これらの論文での裏付けされ確証まではされていませんが腸内細菌がさまざまな影響を与えるということが考えられます。

その腸内細菌叢に大きな影響をあたえているものの1つが虫垂です。

人間の身体の中でいらないものはあるのでしょうか。

脾臓はなくても大丈夫。
扁桃腺も高熱がでるからいらないから念のためとっておきましょう。
もうお子さん産む予定ないなら筋腫があるから子宮はとりましょう。

本当にいいのか。

無用の長物は本当に役に立たないのでしょうか。

断捨離流行ってますもんね。

今のところ内臓捨てるのはときめかないから私はやめときます。
そしてびびってます。

今日も最後まで骨格屋のブログを読んで頂きありがとうございました。
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ヘルスリテラシーと死亡率が関係!情報を見極める4つの注意

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日はヘルスリテラシーについて
アメリカ心臓協会誌
(Journal of the American Heart Association)に掲載された
心不全患者の予後とヘルスリテラシーに関する論文
を紹介します。

最近はいろんな所で横文字の言葉が
増えてきているように感じますが
「リテラシー」という言葉
もともとは「読み書きできること」
という意味だそうですが
「その分野のことがらを理解、判断して
活用できる能力」という意味で使われる様です。

例えば、
情報を「得る」「理解する」「評価する」「意思決定する」
という力を総合して情報リテラシーと呼ばれます。

という事でヘルスリテラシーはというと

健康についての情報を得て、理解し、
評価し、活用する為に意思決定する力の事で、

このヘルスリテラシーが高いと
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる
という事になります。

今回の論文では

2010年11月から2013年6月の間に
急性期の心疾患で入院した患者のうち
その後、自宅に退院した
1,379人(平均年齢:63.1歳、女性566人(41.0%))を
2013年12月まで追跡しています。

この方たちの入院時にアンケートを行い
医療関連書類を1人で記入する自信
医療情報の読解能力
などについて回答してもらっています。

その結果3~15点の尺度で9点以下の方を
ヘルスリテラシーが低いグループとしました。

内訳は1379人の内324人(23.5%)が
ヘルスリテラシーが低いとされました。

その結果は
ヘルスリテラシーが低いグループでは
高いグループと比べて
34%も死亡リスクが高い
という結果になったんです。

そもそもヘルスリテラシーは
日常生活における
ヘルスケア(医療や代替医療)、
疾病予防、生活習慣などについて
よりよい判断や意思決定をする事ができ、
生涯を通じて生活の質を
維持・向上させることができる能力

という事ですので
この結果も当然といえば当然なんですが・・・

じゃあそのヘルスリテラシーを高めるには
どうしたらいいかというと

今の情報過多の時代、
その情報を見極める事がまず重要です。

そのためには情報を判断する時に

① 情報源はどこか?
情報源がきちんと記載されており、
信頼できる団体であることが大切です。

② いつの情報か?
以前とは180度変わっている事もあります。
情報の鮮度はチェックしましょう。

③ 情報にかたよりは無いか?
ごく一部の事を過大に表現していたり
極端な事を言っていないか
常に他の情報と比較しましょう。

④ 商業目的の情報では無いか?
情報源にも関係しますが
誰がどんな目的で出された情報かを
しっかり確認しましょう。

そして何より信頼できる相談相手がいることも大切です。
(参照:ヘルスリテラシー 健康を決める力

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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