整体後に乳児死亡の件 カイロの手技は安全?危険?

こんにちは
骨格屋の井口です。

今日は少し重い話題ですが、
「赤ちゃんの免疫力を高める」
などとうたうNPO法人代表の施術後に
生後4ヶ月の赤ちゃんが亡くなった件について

個人的はこのNPOのこともこの代表のことも
この件ではじめて知りました。
ほぼメディアからの情報のみなので
不用意な発言は控えておきますが
映像をみるかぎり
よくこんな恐ろしいことをしていたな
と言う以外にありません・・・
しかも以前にも施術後になくなっているというのに

一部には母親に対する批判や
赤ちゃんに施術をすることへの批判
そしてカイロプラクティックや整体でおこなわれているような
頸をひねる施術に対する批判も出てきているようです。

いろいろな意見はあると思いますが・・・
この代表とは違い
しっかりとした医学知識をもって
赤ちゃんに施術をして
結果を出されている先生も確かにいらっしゃるので
一緒くたに批判するのはいただけません。

と言うことで
カイロプラクティックを標榜するものとして
脊椎へのマニピュレーション
(いわいるポキッと音がするような矯正)
の安全性について考えてみたいと思います。

批判の多くは
頸をひねる事自体の危険性
が大きく取り上げられていますが
ほんとうにその行為自体が問題なのでしょうか?

そんなことを言ってしまえば
世のお医者さんのおこなっている事、
たとえば投薬や外科的な手術など
すべて とっても危険なことですよね。

もし仮に医師免許がなくても誰でも手術が出来て、
DVDをみたり数日のセミナーで手術のやり方を覚えただけの人でも
手術をしてOKなんて事になったら・・・
ほかの人にも効果があったからというだけの理由で
知識の無い人が勝手に薬を処方できたら・・・

恐ろしくないですか?

そのときそんな危険な手術なんて事をするのはもってのほかだ!
薬でも命を落とす事がるんだから薬もよくない!

と手術自体や薬そのものを批判するでしょうか?

手術も薬の処方も医学部を卒業し、
国家資格に合格した医師が行っているから成り立っているわけで

手術そのものではなく
誰が手術をするのか?
どんなときに手術をするのか?
の方が重要だと思います。

つまり脊椎へのマニピュレーションでも施術者の能力
十分な医学知識を元に適応と禁忌を判断し、
必要なときには専門医の受診を勧める判断能力
それに
手技を行う技術の習熟度
がより重要ではないでしょうか。

知らないばっかりに
危険な手順や方向に手技をおこなえば
危険なのは当たり前で
適切な範囲においての脊椎へのマニピュレーション
(ポキッとなる施術)は
極めて安全であると言う報告は多数あります。

そしてカイロプラクティックにおいては
WHOが提示している教育の基準があり、
4200時間つまり医師と同等レベルの専門教育
が必要とされています。

とはいっても日本には法的な整備がなく
基準を満たしたカイロプラクターはごく一部
現在カイロプラクターを名乗っている人の人数は
定かではありませんが3~4万人いるそうですが
WHOの基準を満たしているのは
そのうち約700人
確率にして約2.3%~1.7%です

もちろんこの基準を満たしていなくても
ものすごい医学知識をもっていて
卓越した技術をもっている先生は
たくさんいらっしゃいます。

がそういう先生方も
残念ながら全体からみれば
やっぱりごく一部になってしまいます。

本来は法整備などがある事が望ましいと思いますが
現状ではありませんし、すぐにできそうにもありません。

今回の件のように事が起こってからでは
取り返しのつかないこともあります。

ぜひ信頼できる施術院をお選びください。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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