こんにちは
骨格屋の井口です。
それにしても寒い日が続きますね!
ようやく今日から少し落ち着くとの事ですが
今日は女性にとっては背筋が寒くなる?
ようなタイトルです
ブラジャーを長時間していると
乳癌になるという話しを聞き調べてみました
何年か前に話題になっていたようで・・・
(まったく知りませんでしたが)
なんと
「ブラジャーを1日12時間以上着用する女性は、全く着用しない女性と比べ、乳がんのリスクが21倍も高くなることが米国立癌研究所の研究で分かった。」
という事で
その記事によるとなんと
「同研究所がブラジャーの着用時間と乳がんとの因果関係について調査した結果、1日12時間以上着用する女性は全く着用しない女性の21倍、就寝時も着用する女性は同100倍も罹患率が高まる」
との事ですが
一般的に言われているがんの危険因子
例えば食事や運動、タバコなどでもリスクは数倍程度ですので
100倍となると大問題です
ところがどうもこれは米国立癌研究所の研究ではなさそうです。
米国立癌研究所のHP https://www.cancer.gov/
ちなみに米国立癌研究所の見解では
「ワイヤー入りブラの着用、デオドラントや制汗剤の使用、流産や中絶、などは
現状では乳がんの罹患リスクを上げる信用できる報告は一切ない」
そうです。
おそらくネタ元はこちらの
シドニー・ロス・シンガーとソマ・グリスメイジャーによる著書
詳しくはこちら世界の三面記事・オモロイドさんのブログに書かれています
著書によると
”ブラジャーがリンパ系を締め付け、発癌性のある毒素が乳房内に滞留し乳癌を発症させるのではないか”
という事で
なんと24時間ブラジャーをしている女性は 4人に3人の割合で乳がんに罹患
12時間以上、ただし就寝時は着用せずでは 7人に1人の割合
それに比べ
12時間未満では 152人に1人
まったく/ほとんど着用せずでは 168人に1人の割合
という驚くべき数字が!
これが本当なら大変なことですが
どうやらこの著者の
シドニー・ロス・シンガーとソマ・グリスメイジャー(夫婦)は
医師でも癌の研究者でも無いようで
この研究は論文として発表されたことは無く
研究自体の信用性にも問題があるようです
アメリカがん協会(American Cancer Society)医学部門ディレクターのDr. Ted Ganslerによると
「この説は科学的に信憑性のある証拠を欠いている。ブラジャーがリンパ液の流れをブロックすることで有毒物質の排出が妨げられる、というメカニズムを主張しているが、これは乳がん発症の科学的概念とは相容れない。」
そうです
またこのDr. Ganslerは、米国立がん研究所のデータをもとに、メラノーマになった女性の乳がんリスクを調べたようです。メラノーマ治療のため脇の下のリンパ節を切除した女性と、切除しなかった女性を比較し(この手術は乳房からのリンパ液の排出をブロックすることで知られている)乳がん罹患率に目立った変化は見られなかったとの事。この結果から考えても、ブラジャーを着用することで僅かにリンパ液の流れが悪くなったとしても、乳がんリスクに影響が出る可能性は非常に少ないと言えそうです。
ちなみに乳がんのリスク要因としては
・初経年齢が若い
・初経から閉経までの期間が長い
・高齢初産(または出産歴・授乳歴がない)
・閉経後の肥満
・良性の乳腺疾患になったことがある
・家族(特に母姉妹)が乳がんになったことがある
・出生時の体重が重い
・ホルモン補充療法(プロゲステロン併用療法)の長期施行
・放射線の被曝
・喫煙
・夜間勤務
・アルコールの摂取量が多い
など主に女性ホルモンの影響が大きいといわれています。
参考:日本乳がん学会編「乳がん診療ガイドライン②疫学・診断編」
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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