長時間一定の姿勢は危険!?エコノミークラス症候群とは

皆さんこんにちは、山田です(^_^)v

先日の日曜日は井口先生と一緒に運動連鎖アプローチセミナーに参加してきました。

通常静的姿勢だけでは分析しきれないので、動的検査に移りますが、その時に見逃してはならないのが、全体的な身体の流れ(運動連鎖)です。

局所的なみかたではなく、身体全体の動きで問題部位を発見し、動きの中での機能改善を図るのが運動連鎖と言えます。

骨格屋内研修で、持ち帰ったセミナーの内容を勉強し、研鑽していきたいと思います。(資料をまとめなきゃ

最近腰痛を訴えて来院する、産後6か月未満のお母さんが増えています。妊娠中に腰の痛みを覚えそれが改善されないという方が多いですね

まずは腰痛の予防を訴える記事から、
【育児中の腰痛予防】(HealthDay News 2月28日)

常に赤ちゃんを抱いて歩き回る新米ママには腰痛がつきものである。

米国整形外科学会(AAOS)は、育児中の腰痛を防ぐために以下のことを勧めている:

・出産したら、できるだけ早く運動を始める。

・産後6週間以内に妊娠前の体重に戻すよう努める。

・乳児を抱き上げるときは、体をひねらず、体の近くで乳児を抱え上げ、膝(ひざ)を曲げてしゃがみ、脚から立ち上がる。

・移動には前抱きの抱っこひも(front carrier)を使用する。背中に背負ってお尻で支える運び方は避ける。

・授乳するときは背のまっすぐな椅子を用いる。前かがみになるのではなく、乳児を胸の位置まで持ち上げる。

・乳児をチャイルドシートに乗せる際は、車の外で立ったままではなく、後部座席にひざをつくようにする。

来院された方からエコノミー(エコノミークラス)症候群とはどういうものですか?という質問がありましたので、まとめておきます。

エコノミークラス症候群とは、医学的に言うと旅行中(特に飛行機の中)に起こる深部静脈血栓症に伴った急性肺動脈血栓塞栓症のことです。

・飛行機の中では長時間座ったままでいるため(飛行機に限らず長時間の座位)、下肢の圧迫による下肢の静脈のうっ滞と水分不足による血液粘度の上昇がおこり、これが引き金になり血のかたまり(血栓)ができ、血管壁に付着します。飛行機が目的地に着陸し、席を立つと、長時間圧迫されていた血流が改善されるので、足の静脈に付着していた血栓が血管壁からはがれ、静脈の流れに乗って肺にとび、肺の血管を閉塞(詰まらせること)させ、急性肺動脈血栓塞栓症が起こります。航空機内のエコノミークラスの旅客から多く報告されたため、エコノミークラス症候群という名前で知られるようになりました。この血栓が、脳に移動して血管を閉塞させると脳塞栓、心臓の血管を閉塞させると急性心筋梗塞となり、命の危険がともなうために注意が必要です。

このエコノミークラス症候群はなにも飛行機の中で起きるだけではありません。長距離列車、長距離バス、長距離船舶や観劇、パソコン作業などで、長時間一定の姿勢を続けておりますと同様の危険があります。急性肺動脈血栓塞栓症は搭乗者4500万人に1人の割合で発生しますが、飛行時間が12時間以上になると26万人に1人の割合に急増するとのこと。

震災等の影響で、せまい車中で寝泊まりした方にもエコノミークラス症候群が原因で亡くなったというニュースが記憶に新しいです

座りっぱなしで、下腿に赤身や腫れ、痛み、が出てきたら要注意です

予防としては、1時間に1回は休憩し(席を立ったり)、身体を動かし水分をこまめにとることがポイントです。靴を脱いでスリッパにするのも良いでしょう。足組みは余計に圧迫され血流が滞るのでしないこと。つま先の上げ下げ運動も効果的です

最後までお読みいただきありがとうございました
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