みなさんこんにちは、骨格屋の増田です。
怪我をして泣いている子供に対して「痛いの痛いの飛んでゆけ!!」とお母さんが言いながら痛い部分をさすっている光景を見たことはないでしょうか
実際、我が家も子供が怪我をして泣いているとき同じような事をしています。ただ、うちは芝居調にしています。
妻が痛いところをさすりながら「痛いの痛いの、お父さんに飛んでゆけ!!」
私が「痛い、イタタッタ。本当に痛くなっちゃった!!」といたいフリをして子供たちが笑ったらおしまい。子供の痛みが軽減しています。
笑わなかったら子供が「まだ痛い」と言ってこれを繰り返す。
また注射の時に太ももをつねって注射の痛みを耐えた思い出はありませんか?
今回は生活の中で行われている鎮痛行為「痛いの痛いの飛んでいけ」と「注射時の太ももをつねる」
は本当はどんなことが体の中で起こっているのか?を考えていきたいと思います。
「痛いの痛いの飛んでゆけ」と言いながら「さする」という行為
「さする」という行為は痛みの抑制させると考えられています。この理論は1965年に心理学者のメルザックと生理学者のウォールらによって発表されたゲートコントロール理論です。ただこの理論は後に誤りであったことが分かりましたので、参考程度に読んでください。【日本において痛みの第一人者の熊澤孝朗先生の「痛みを知る」参照】
ゲートコントロールとは?
例えば、足をタンスにぶつけたとします。
この痛みを脳に伝える為に脊髄(背骨の中)にドアがあります。痛みの感覚は足から背骨の中の脊髄に入り脳に信号を伝えますが、脊髄にあるドアの開き具合でその痛みが調整されます。このドアは脳からの命令や、足からの他の刺激で狭めることができます。足をぶつけた後に「さする」という行為は別の感覚刺激になりますのでそれによって痛みが伝わりにくくなるという説。
心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば痛くない? 脳からの鎮痛作用。
心頭(しんとう)を滅却(めっきゃく)すれば火(ひ)も亦(また)涼(すず)しという言葉がありますが、
無念無想の境地に至れば、火も熱くは感じなくなる。どんな苦難にあっても、それを超越した境地に至れば、苦しいとは感じなくなるもの。という意味です。
ここでいうと、痛くないと強く思えば痛くないということになるでしょうか。脳の中では意思の働きを司る大脳新皮質と連携をとっていますので、この情動作用【怒り、驚き、喜び、などの感情、情緒のこと】によって脳の鎮痛作用を動かすことも出来ます。
となると、先ほどのケガをした子供に、さすりながら「痛いの痛いの飛んでゆけ!!」と言う事で子供の心が慰められて痛みが軽減することも考えられると思います。
「注射をされる時、太ももをつねって痛みを紛らわす。」「広汎性侵害抑制調節」
子供の頃、私は注射の時には、つねるのと、患部をみない(目をつぶる)、と「おまじない」(痛くない痛くない)と小さい声で唱えていました。この「痛みには更に強い痛みで」という原始的な方法。今思うと笑ってしまいますが、身に覚えはありませんか?。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
これは「広汎性侵害抑制調節」と呼ばれており体に備わった鎮痛系が働く為と考えられています。痛みの信号が複数入った時は一番緊急を要する痛みのみが伝わりその他は後回しにして痛みが抑えられる仕組みになっているということが考えられています。生命を維持していく為の優れた仕組みの1つであります。
このように何気なく行っている行為でよく考えてみたら理にかなっていることも多いものですし、痛みについてはまだまだ分かっていないことも多いです。あと何年かするとまた新しい理論が発見され今までの常識がつくがえされるかもしれませんね。痛みは感情でもありますし奥が深いものです。これからも痛みのことをお伝えしていきます。
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